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松葉で堆肥は作れるのか?途中経過その 1

 先日、松葉で堆肥は作れるのか?という実験記事を上げました。

 さて、あれから積んだ松葉はどうなったのか?

積んでから2日目の朝の様子です。初期発酵が始まって内部温度が上昇してきました。
5日目。上層はいい感じ。濃い緑色だった松葉や夏草は葉緑素が抜けて飴色になってきています。
5日目の内部温度。中の方はもっと熱くてとても手で触れません。

 このまま放置して発酵させ続けると、発酵熱で水分が蒸発してカラカラになりますので、加水ついでに最初の切り返し作業を行いました。

 切り返しは堆肥の上下を入れ替えて積み直していく作業です。こういった堆肥は好気発酵ですので、空気に触れにくい堆肥の下の部分はどうしても発酵が遅くなります。だから、こうして時々上下を入れ替えてまんべんなく空気に触れさせる必要があるのです。
 堆肥枠は、この作業を楽に行うために数段の枠を積み重ねて作ってあります。上から枠を一段ずつ外して、横に積み上げながら堆肥を移動させて行けば自然と堆肥の上下が入れ替わります。先人の知恵はスバラシイ。(^^)

堆肥枠を使った切り返し作業はこんな具合に堆肥の上下を入れ替えながら積み直していく作業。
微生物のエネルギー源になるのは窒素分。今回は加水しながら鶏糞と油かすを撒いてみました。
周囲や底の発酵の進んでいない葉はまだ青いです。中央へ移動してムラなく発酵させていきます。
さあ、これでどうなる?

 ところで、この堆肥枠には底にメッシュのカゴを敷いて、暗渠パイプ数本を縦・横・斜めに仕込んで、底まで空気が循環するように工夫しています。
 したがって、好気発酵に必要な空気は全体に行き渡りやすいのですが、それでも堆肥枠に接している側面はどうしても発酵が遅れます。だから今回のような切り返し作業が必要となるわけです。

 ま、普通に積むより切り返しの回数はうんと少なくて済むのですが、猛暑の中、熱々の堆肥を手で丁寧に移動させるのは重労働。さすがにきついのでありますね。^^;
 というわけで、次回からは側面にもメッシュのカゴを入れるなどして、もうひと工夫してみましょう。(^^)

うん、これだと一度も切り返しせずに済むかな?「楽をしたい」は発明の母でありますぞ。www


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