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白き山中での失言 お題:モンブラン失言

本文

山岳部の過去の部誌を見ていると、不思議な話を見つけた。



モンブラン失言

これは、アルプス山脈最高峰「モンブラン」登山時の話だ。



ヨーデルを歌いながらモンブランを登山。
途中から変え歌合戦。
歌うことが体力の消耗にならないか。
それとも歌うことで精神の安定につながっているのだろうか。
高山病にならなければいいが。

モンブラン失言


いくつかページが続く。



いよいよ山頂にアタック。
きつい道のりだが、替え歌を歌いながら乗り切っていた。
ふと、誰かが悪気なく失礼なことを言った。
言われた相手は激昂。
謝っても許す気はないようだ。
ぎすぎすしながらも登頂は成功。

モンブラン失言

登頂に成功した時の写真を見た。


皆笑顔だが、1人の目の奥に怒りが見えた気がした。





下山中。
メンバーの1人がいなくなっていることに気づいた。
山頂に行く途中失言したメンバーだ。
ひとまず下山し、救助を求めた。

モンブラン失言








下山して数時間。
例のメンバーは救助された。
彼はもう亡くなっていた。
誰も知らないところで滑落、谷底に転落していたらしい。




だが、救助隊によると、ありえない死に方だったという。
彼は登山道からありえないくらい逸脱していたのだから。
日本でいう、山の神様の祟りでは?と言われた。

モンブラン失言





そのあとは葬式や今後の課題についての話し合いが書かれていた。




最後の締めくくりは「口は禍の元」。







あとがき

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