新しい一週間が始まるぞう。Vol.22

画像1 私の実家は、熊本の海辺の場所にあります。家の後ろは山で、二階に上って窓から外を眺めると、一面に海が見えます。子供がまだ小さい頃、晩ごはんの後よく二人の手を繋いで散歩に出掛けていました。海風が心地良く、海岸でエイやチヌの泳ぎを観察したり、遠くでイルカのジャンプを目撃する日もありました。そして親子三人、たくさんの話をしたのもいい思い出です。
画像2 子供達も、授業で聞いた話なんかをしてくれました。「パパ、動物とか虫ってさ、いろんな形をしているけど、それを活かして頑張って生きてるよね。人間はなんで見た目とか肌の色とか生まれた場所とか環境で、いじめとか差別があるんだろうね?血は同じ赤なのに。」と、ある日息子が聞きました。私はびっくりし、ほろ酔いがすっかり覚めてしまいました。またある時、娘が、「パパ、もしあたしに大きな障害があるとしたら、ママはあたしを産んでたかな?」と尋ねたこともあります。そうやなぁ、と、私も慎重に言葉を選びながら、鳥の群れを見ました。
画像3 私は妻を病気で亡くし、父子家庭のパパとして二人の子供と生活をして来ました。親としてこうあるべきだ、子供はこう育てなければならない、そんな風に型にはまった考えを最初持っていました。けれど子供が成長するにつれ、大人よりいろんなことを日々学び、考えていることを実感しました。伸び伸びと、個性豊かな性格を誉めてあげるとよく笑ってくれることに気がつきました。教えるって、教わるってことなんだなぁと、その時思いました。
画像4 母の友人がこんな話をしてくれました。「子供って言う事聞かないから可愛いのよ。心配かけるから子育てって楽しいの。だってロボットじゃないんだから」 亡くなった妻は、バタバタ足を動かして駄々をこねる息子に、「足の力がこんなに強いからこの子はサッカー選手になるかもね!」ママ以外の誰にも懐かない娘に、「大声で毎日泣いてるからこの子は歌手だね!」と優しく笑っていました。ママに似て、二人ともとても前向きです!今週も、頑張ろう!!

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ぞうさん。
私の記事に立ち止まって下さり、ありがとうございます。素晴らしいご縁に感謝です。

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