新しい一週間が始まるぞう。Vol.23

画像1 日々の生活の中で、いろんな言葉や挨拶に触れる機会があります。その中でひとつ、どうしても忘れられない言葉があります。息子が高校生になり、初めて親元を離れ寮生活を送る事になった最初の日の、寮監の先生の言葉です。「生徒の皆さん、保護者の方、今日はご入学おめでとうございます。不安もたくさんあるかと思いますが、安心して下さい。これからたくさんの楽しい出来事が待っていて、心配はやがて未来への希望と変わって行きます。今日はその大切なスタートの日です。緊張したそのお顔も、すぐに笑顔となるでしょう。」
画像2 「生徒の皆さん、ひとつだけ忘れないでほしい。私達寮監には、感謝はしなくていいです。あなた達が入って来たおかげで私達は給料をもらっています。けれど、お父さんお母さんには心の中でいいから感謝の気持ちを持っていてほしい。笑顔であなたを高校に入れる為、たくさん我慢や辛抱をして、今こうしてあなたを送り出してくれています。欲しい物、食べたい物を辛抱し、笑顔であなたの門出を祝福してくれています。ほらご覧なさい。隣を見て下さい。どんな顔をされていますか?」
画像3 「今の自分がこうしていられる事を、当然と思うかもしれません。けれどお父さんお母さんは、あなたの親でいられてよかったと心の中で泣き、あなたには笑顔を見せています。それが親心です。言葉じゃなくていい。心の中で、感謝の気持ちを持ち続けて下さい。その気持ちが芽生えた時、あなたは一人前となるでしょう。私達は、あなた達の毎日の生活を、命に変えても守ります。だから安心して寮生活を送って下さい。」こんなに響く言葉を、私は初めて耳にしました。胸の奥に、一輪の小さな花が咲いたような気持ちになりました。

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ぞうさん。
私の記事に立ち止まって下さり、ありがとうございます。素晴らしいご縁に感謝です。