見出し画像

#10.幼児期の発達段階の目安(描画編):5〜9歳代(発達障害のことも多少あり)

元、保育士として

描画を通して発達段階の目安に
ついて解説します!

このシリーズの最後になります。過去の記事を読んでから読むとより
発達段階の流れを理解できると思います^ ^

👇このシリーズ第1弾


・参考サイト👇

画像1

👆を元に解説します

画像2

・4歳と5〜6歳の違い

4歳代は、#9の記事にもありましたが

・カタログのようなバラバラな絵
(大人から見たら統一感がない絵)

・時の流れが一つの画面に表現する
(遠足の行きと帰りの絵が混在している)
など

主観的に描き
大人が見ると分かりづらかったものが

5歳以降は、基底線が登場するなど
大人が客観的に見ても「〇〇の絵かな?」
と分かりやすくなる時期でもあります

※基底線とは?
地面や水面の線のことで
どこからの視点で描かれているのか
示す線のこと

基底線は
空間の系列化(まとめあげ)で
今までは好きな位置に
好きな大きさで自由に
描いていたものが

雲や太陽は上(空)
地面は下と構図を作り
イメージを表現していく段階
といえます

・基底線の登場がなぜ重要なのか?①

疑問の男性

保育の業界では
基底線の登場が重要だとされています
客観的に見ても分かりやすくなる
時期と書きました

図にある
【興味を持ったとおりに描く絵】の説明で
興味や関心があるものだけを
知ったとおりに描く
とあるように

5歳以降も主観的に描いているのは
変わりありません

周りから見て、分かりやすく
描こうとしている訳ではないということ

少し話が脱線しますが
「相手の気持ちを考えてみて!」と
注意する人がいますが

描画の発達段階からみると
幼児期にそれを求めるのは難しい
いうことが分かります

難しい宿題

・なぜ、主観的に描いているのに客観的に
分かりやすくなるのか?

図の【基底線の登場】の説明にあるように
グーはチョキに勝てるけど
パーには負けるなど

3つの関係が分かるなど
物事の理解が大人に近づき
大人に近い理解のなかで表現するからです

ジャンケンができるって
実はスゴいことなんです💡

目次の
「基底線の登場がなぜ重要なのか?」の
答えは

基底線は
物事に対する理解が進んでいるか?を
示すヒントになるから

学生だったら
テストで勉強の理解度が分かります

大人だったら
給料や営業成績などで
仕事の理解度がある程度分かります

幼児期もワークなど教材などで
理解度を確認することができますが

月齢が小さければ小さい程
発達段階の差が激しいです

ありがちなのは
「うちの子と同い年なのに
こんなことも出来るなんて!」と

他の子を見て自分の子が
まだ出来ていないのを焦る
というのが親心ですが
(勿論、自分もあります)

・発達に優劣はない

男女平等

あのウチのじいちゃんは
あんまりボケてないのに
ウチのじいちゃんはこんなにボケてる💦

若者からしたら

「ボケてる」ことには変わりないのです

介護で苦労している人に
不快な思いをさせてしまう表現に
なってしまうかもしれませんが
何が言いたいのかというと

「発達に優れているも劣っているもない」
ということです

つまり、発達段階で考えると
速かろうが・遅かろうが

成長していることには変わりはない
ということです

・人間は一括りに評価できない

テストには優劣があります
それは、勉強という評価があって
その順位を示すものだからです

では、人間の評価に明確な順位は
あるのでしょうか?

・絵は苦手だけど、足が速い子がいる

・運動は苦手だけど、料理が得意な子がいる

・自慢できるような得意なことはないけど
優しい子がいる

世の中には、いろんな人がいますよね😊

いろんな人間がいる世界を
一括りにして評価することは
出来ないと私は思います

・発達障害について考えてみる

じっくり書くと
このテーマだけで1000文字オーバー
確実なので重要なポイントだけ
ザックリと書きます

障害が悪いんじゃない
1人ひとりが伸び伸びと生きることが
出来ない社会が悪い

言葉が悪い方が伝わりやすいと
思っているので、こんな文章ですが

正式には

障害のある人が障害のない人と
同等に生活し、共にイキイキと
活動できる社会を目指す

という厚生労働省が提唱している
ノーマライゼーションという理念です

イメージしやすいのは、パラリンピックです💡

パラリンピックも障害持った人でも
活躍できる社会的な場所を作る
という目的があると思います

私は、発達障害の子どもがいる訳でも
専門家でもありません

確かに発達障害は
1人で生きていくには
困難な部分も多く、

「優劣の問題だけじゃない!」と
反論したくなる気持ちの方も
いると思います

Youtuber・テレワーク・自動運転
LGBT(Q)など

今まで主流でなかったものが
世の中に浸透してきました

上記にもあるように
発達障害はマイノリティ(少数者)
であって
マジョリティ(多数者)では、ありません

しかし、少しでも発達障害が
今の世の中に浸透していき

発達障害のある人でも
生きやすい社会になればなぁ・・・
と思っています

ノーマライゼーションは
福祉者としての永遠の課題ともいえます

・基底線の登場がなぜ重要なのか?②

もうすぐ、結論に入ります!
あと、もうちょっとなので
最後までお願いします!!

・基底線はなぜ重要なのか?

基底線は

「物事に対する理解が進んでいるか?を
示すヒントになるから」
「発達には優劣がない」

=矛盾してない!?

と感じる人もいると思うので
長くなってしまいますが
もう少し丁寧に解説します

発達に優劣はありません
しかし、その子は今
何歳位の発達段階にいるのかを
知る手立てが必要
です

正しい発達段階を知ることで
適切な援助を行うことができます

基底線がなぜ重要なのか?の
第②の答えは

小学生になった時に
勉強についていける位
理解度が進んでいるかを
知ることができるからです

仮に、基底線が出なかったといって
勉強についていけない
という訳ではありません
あくまで、目安です!

テストには優劣があると書きましたが
テストの点数が大事なのではなく
テストをすることで

どこが理解出来ていて
どこが出来ていないのかを見える化する
ツールの1つ


というのが、本来の役割だと思います。

ワークなどの教材の
本来の役割を果たすためにも

遅れていることは
しっかり受け止めながらも
焦らず・比較せず、我が子が
どんな世界で生きているのかを知り

娘にとってHEROのような
存在でありたいと思います

・まとめ

4歳と5〜6歳の違いは?
客観的に見ても分かりやすい絵になる
なぜ、分かりやすくなる?
基底線の登場で、位置関係が
はっきりしてくるから
なぜ、基底線が重要か?
物事の理解度がどれ位進んでいるかの
ヒントになるから

あくまで目安であって
基底線がない=理解力がない
というのは横暴⚠️

発達に優劣はない
人間を評価する絶対的なものはこの世にない
世の中、綺麗事だけじゃ済まない!
世の中が悪い(ノーマライゼーション)
基底線は重要だけど
優劣はないって矛盾してない?
何歳位の発達段階にいるのかを
知る手立てとして重要

どの位置にいるのかを知ることによって
適切な援助ができる

・おわりに

これで、年齢別の発達段階の目安
(描画編)シリーズが終わりになります

学童期るんるんブログと
プロフィールに書いておいて
ガッツリ幼児期の内容で
テーマがブレてしまい、すいません🙇‍♂️

0歳〜12歳の専門知識を学んできて
幼児期の知識が学童期で活きたり
(逆もまた然り)
することが多々あります。

それは、今回のシリーズでもあったように

「描画」というテーマ1つとっても
理解力・体と神経(目と手の協応)など
様々な能力と繋がっていることが
分かって頂けたかな?と思います。

このシリーズのきっかけは
ネガティブなものから始まりましたが
ちゃんと向き合うことで
何が大切なのか?を考える
良いきっかけになりました😊

それを考え続けることが
【保育・子育て】でとなる部分だと
個人的に思います

知識は所詮、小手先です

核となる価値観(大切なもの)は
人それぞれで、
このシリーズに納得のいかない人も
いるかもしれませんが

それを含めて

何が大切なのか?を考える
きっかけやサポートできるような
情報をこれからも
発信していきたいと思っています

良かったら
フォローよろしくお願いします。(*´-`)

長くなってしまいましたが
最後まで読んでくださり
ありがとうございました!

・子どもの最善の利益を
考えた経済学シリーズ👇
(マガジンにもまとめてあります)


・各種、発信場所👇


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集