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バカボンの兄 owari-chan
2024年7月11日 17:16
原野眠れずに怯えているオオカミもヒグマもいないこの原で何に耳をそばだてているこれは潮騒 これは驟雨 これはコオロギこれは木霊 たまに森の木霊飲んでしまおうかいや、これは野生の警戒(もっと集中しなさい)私が止む体の夜ひがしずむまで(来た)ホワイトアウト(しがみつけ!)これは時計午前2時55分明石標準時における私の位置これは体私の掌私の脈
2024年7月4日 16:14
祈り2対象を必要としないはずの祈りの向こうにくるくるまわる電飾の光背ただ祈ることは難しいヤンゴン、その中心にそびえるパゴダを背に一歩外に出て聞こえていたはずの首都の喧騒に気づく、たった今までこの背の方には音も声もなかったと知るターヨーという村へ向けてカローの町から山に入るパラウン族と呼ばれる人々の住む、ターヨーはマレビトの耳で太陽となった日のあるうち朝六時
2024年7月4日 16:09
休息シバ寺院の石段を登りつめ腰かけてダルバール広場を見下ろしている行き交う人を眺めるでもなく風は吹いたり止んだりするが吹く時はいい風が吹く帆を下ろして待っているのですあなたが動き出すのを「私は靴の修繕屋です」捨てるつもりで履いてきたFILAのスポーツサンダルちぎれたところをつないでもらった縁ですかまだ歩けるのだ1997年8月