びっくりした
21日の夜更け、午前2時半 雷鳴と稲妻が瞼を貫き、はたと目覚めた
前に綴ったけれど、特に意味はなく天窓の真下で寝起きしている
よって光が直で刺しくる 稲光もしかり しかも他三面も窓なので、起きがけ一瞬夢現で「ここどこ どこのライブ会場? 私まだパジャマなんですけど」と本気で焦った
その後も四方八方室内光線ビカビカで全く寝付けず耳栓も役立たずで、明け方5時ごろようやくおちた
数時間後の日曜朝 こんなに顔が浮腫むのも久方ぶり 目の上にメダカくらいの小魚が一匹ずつ乗っかってる感じ 重くはないけど邪魔だった
こんな日に限って待ち合わせがあった
最近人と約束しているのがたまに辛くなる 自分で誘っておいてもだ こんなご時世先の予定が立ちにくいというのもあるけれど、何かが確実に昔とは変わってしまったな
でも何が何でも出掛けねば 這うように眼鏡を装着し、よろよろと出た 下半身に皆の視線が注がれるように黄色いパンツをはいた バッグは花柄 もうなんか陽気な南国人だ
外は眩しかった 稲妻とは違う眩しさだ 貫かれるともこっちの方が耐えられると思った
その後落ち合った2人は昨晩の雷に気付いていなかった びっくりした 私の陽気なファッションにも無頓着だった びっくりした
何を話したのか覚えていない 私の瞼のメダカにも気付いていなかったが、私の財布が変わっていることには気付いて、素早く指摘された
財布を変えたことをすっかり忘れていた私はまたびっくりした
早めに家に戻り、ぼーっとした ぬるい麦茶を飲んだ
そしてふと庭のキノコのことを思い出した
白いキノコ また大きくなっていたりして そうだ、シルバニアを横に添えて写真を撮ろう キノコの上にも乗せてみよ ふふ 今日一番謎の意欲が湧いてきた
夕方、iPadとシルバニアのウサギとウサギの自転車を持って庭に出た
しかしキノコはどこにも、1つもなかった 私がnoteに綴ったのもたった2日くらい前のことだったはず
びっくりした
本当にクマのナターシャが父さんの言いつけで摘みに来たのではないだろうか 雷鳴が明けた朝に
かわりに無数の小指サイズの細いキノコが生えていた シルバニアのウサギより小さく細いキノコだった
ナターシャ