やっぱり僕はうつ病だ(#4 休職)
1 前回までの内容
心療内科でうつ病と診断された。
休職を要すると告げられ、僕は休職することになった。
2 病院からの指示
病院では、まずは日常生活を取り戻すように伝えられた。
朝起きて、三食ご飯を食べて、夜寝る生活を取り戻して初めて復帰のスタートラインに立てるとのこと。
拒食と不眠があった僕には、抗うつ剤2種類(1種類は朝3錠、もう1種類は夜1錠)に加え、睡眠薬と胃の働きを活性化する薬を処方された。
薬を大量にのみ始めると、いよいよ病気という感じがして嫌だったものの、背に腹は変えられない。
与えられた薬をのみ、「普通の」生活を取り戻すための日々が始まった。
3 休職の日々と誤算
休職がスタートし、僕の心情は劇的に改善した。
しばらく仕事をしなくていい、ストレスフリーな生活が始まると、うきうきしていた。
強度のストレスがあることで拒食と不眠になっていたので、ストレスがなくなればすぐ治るだろう、と思っていた。
しかし、そうはならなかった。
拒食によって縮んだ胃はそう簡単には元に戻らなかったし、崩れた睡眠リズムも一向に治らなかった。
それでも徐々に拒食は改善されたが、睡眠は特に難しかった。
睡眠薬も処方された直後は効いた。しかし、数日連用していると、導眠はするものの、すぐに起きてしまった。
先生の指示のもと、眠りを深くする系の睡眠薬に変えたり、両方飲んだりなど、試行錯誤し、1ヶ月ほどして、ようやく連続して4時間寝ることができた。
連続で眠れないだけで、睡眠不足であることには違いはない。当然のことながら、日中はしっかりと眠たくはなった。しかも動き回る元気はないため、うとうとしながら、テレビを見てベッドでごろごろしていた。
すると気づくと寝落ちしており、変な時間に起き、また睡眠リズムが崩れた。
ただ普通の生活をするだけのことが、とても難しかった。
3 考えの変化
休職を告げられたとき、逃げられる、と喜んだ一方で、社会からの隔絶感というか、疎外感などに襲われるのではないか、という怖さがあった。
しかし、僕の場合は、実際休んでみてそのような感覚は生まれなかった。
むしろ、「今までなんであんなに必死に働いていたのだろう」、「結婚しないで一人で生きるのであれば、無理して仕事続けなくても、バイトでもなんとかなるか」、「復帰しても大変だったら転職でもするか」と考えるようになった。
以前と、明確に考え方がかわった。
これまで、他者の評価のみを気にして生きてきたのが、自分本意に、少しわがままに考えられるようになった。
自分一人の人生であるならば、どうにだってなることに気づいた。
4 少しずつの改善と復帰へ
一週、一週と、少しずつ、少しずつ、食べられるように、眠れるようになった。
体力もついていき、自転車で少し遠出もした。
一時期、人が多いところに行くと吐きそうになったこともあったが、電車にも乗れるようになった。
時には、市をまたいで、水族館にいってリフレッシュもした。
週に1回ずつ通院し、状況に応じて薬を変えたり、改善に応じて減らしたりした。
そして休職して2ヶ月、ついに復帰が決まった。
5 今回のまとめ
休職すればすぐ解決、と思っていたがそうではなく、リズムを元に戻すことが大切で、それがとても大変である、とわかった休職だった。
それでも、もう元気になったと思い、復職するのだが、ということで、次回は復職のことについて書きたいと思う。
今回も最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました。
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