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【今日の一冊】食べて自分を見つめる本3選

食べることは生きること、と多くの方が言いました。

彼、彼女の言葉からは、生き延びるだけでない「食べる」という行為がもたらすものを節々から感じます。

そんな、「食べる」から自分を見つめる3冊をご紹介します。


小田真規子、スケラッコ『午前7時の朝ごはん研究所』

タイトルの通り、朝ごはんに特化したレシピ本。

なんですが…特徴的なのは、寝起きの自分と向き合って足りないものを補おう!というコンセプトで書かれていることです。

著者の小田さんは栄養士で、家庭科教科書の監修もしている方。
レシピ一つ一つが「水分・やさしさ・エネルギー・体温・栄養」の五角形グラフで分析されており、自分が欲している要素に合わせて食べたいレシピを選べます。

私のお気に入りは、「卵は何分までなら半熟か?」などの実験コーナー!
朝ごはんを作りにあたり、食材を一番ベストな状態する方法を探る…
まさに「研究所」という名がぴったりの企画。

イラストがポップで可愛く、読み物としても楽しめる一冊です。

森下典子『いとしいたべもの』

誰しも「思い出の食事」というものが、一つはあるのではないでしょうか。

この本は、特別ではないけどいつも傍らにあった食べ物について、著者が語るエッセイ集です。

母が中華鍋で作るサッポロ一番味噌ラーメン、2/3本も食べてコッテリ怒られた上等のカステラ、中2で出会った鮭のカマ…

森下さんの文章は、どれもその時の情景をありありと描いていて、まるで文字から香りが漂ってくるようです。ケチャップが「!!!」と飛び散るなんて、なんて素敵な表現!
添えられるイラストも森下さん作。一つ一つへの愛しさが伝わってきます。

私が好きなのは、台所に立つ森下さんのお母様。
せっせと美味しいご飯を作るだけでなく、娘と一緒に食卓に座って、頬を緩めながら食事を楽しむ。
きっと、森下さんの食いしん坊っぷりは、お母様譲りなのでしょう。

著者が大人になってから独立し、一人で同じ食事を作った時のエピソードもすごく素敵です。

「たべものの味にはいつも、思い出という薬味がついている……。」
自分で作ってみて蘇る、あの頃の記憶。

食事って、何だか人生のアルバムみたいです。

Hana『1週間2000円ひとり暮らしごはん』

著者のHanaさんは、私が以前から視聴しているYouTuberさん。
なので、この本はHanaさんのYoutubeとともに是非楽しんでほしいです。

Hanaさんは就職を機に上京されてから、1週間2000円以内の食費でVlogやレシピ動画を投稿されていらっしゃいます。
(現在はご結婚されて、二人暮らしの料理動画になっています)

私はHanaさんの作るお料理も好きなのですが、「足るを知る」をモットーに自分の心が満たされる料理を作られるのがとても素敵だな~と思っています。

仕事で忙しいとついつい食事がおろそかになってしまいがち…
そんな時、Hanaさんの作り置きレシピが冷蔵庫に入っていると、すごく体と心にしみるだろうな~と思うのです。

いくつか作って食べてみましたが、京都出身のHanaさんらしい優しい味付けから、世界の料理を自宅の調味料で再現したものまで、毎日飽きないです。
また、体を鍛えていらっしゃるので、タンパク質が摂れるレシピも豊富。

これ1冊で一人暮らしの自炊があらかたできる、とても万能な料理本です。

おわりに

会社を辞めて時間ができてから、食費を節約しながら自炊をするようになりました。

これが私は結構楽しくて…!
色んなレシピを作って自分の体に合う食事を研究したりとか、お菓子を買う頻度を減らして買いに行く楽しみを作ってみたりとか。

生活や仕事でも、いろいろ実験してどうやったら楽しくできるか考えるのが好きで、その時間が取れている今の状態が心地いいです。

「食べる」に関する本が、皆さんの生活を振り返るきっかけになれたら嬉しいです。

今日も読んでくださりありがとうございました!
美味しいもの食べて、体と心を栄養で満たしましょう🍚🍙🍞

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