安堂多留

妖怪や民俗的なお話が大好きです。 自分が今までに経験した不可思議な事をつらつらと書き留…

安堂多留

妖怪や民俗的なお話が大好きです。 自分が今までに経験した不可思議な事をつらつらと書き留めていきます。 その他持病となった心疾患や橋本病の事、父と母の介護から看取るまでの事、最近ようやく出掛けられるようになったので旅日記も少しずつ書き残していこうと思っています。

最近の記事

病み患い日記#1          心臓だけは強いと思っていたが

 45歳の頃からひどい貧血と下腹部の強い痛みが続き、内科では鉄欠乏性貧血と診断を受け、婦人科では子宮腺筋症と卵巣嚢腫であることが分かった。生理が終われば徐々に症状は治まると聞いていたので、日々痛みに負けないよう頑張った。  ちょうどその頃、父の介護があり家族皆がそれぞれ忙しい日々を過ごしていたが、年に1回の健康診断には欠かさず行っていた。いつも結果は婦人科系疾患について引き続き気を付けるよう言われるだけで、他は大きな問題がなかった。大きな問題ではなかったが心電図で「経過観察」

    • 【不可思議見聞録#1】黒い蝶

       私が物心ついた頃から続いていた或る事。  毎年夏になると、父と母と私は群馬県にある母の実家に1か月程滞在した。母の実家は農家で、夏はみょうがと枝豆の出荷があり、とても忙しい。私も幼い頃から袋とじや箱入れを従妹に教えてもらいながら手伝った。朝採った大量のみょうがを川で洗い、縁側に広げ、大人たちが等級をチェックしながら袋に詰めていく。主に叔母と母が袋詰めをし、袋とじや箱詰め、トラックに運ぶのは叔父と父、そして従妹や私の仕事だ。  次から次へと出来上がってくる袋を一生懸命ホチ

    病み患い日記#1          心臓だけは強いと思っていたが