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養生訓から学ぶ!江戸の幸福健康論

皆さんは、養生訓という書物をご存じでしょうか?
養生訓は、江戸時代の儒学者である貝原益軒が書いた人が健康に保ち幸福に長生きするための指南書です。

養生訓は、単に病気を予防するためではなく、より高い健康と長寿を手に入れて幸福を拡大させていくための指南書で、毎日を忙しく生きる現代人には何とも心に響くものだなと感じたので、是非、読んでる皆さんに知ってもらいたいと思い、書かせてもらいます。

人は自然と宇宙の一部という価値観

養生訓における生命観は、『個人は自然や宇宙の一部であり心と体は繋がっている』として、一人一人の生命が自然や宇宙と調和して、自身の内側と外側の秩序が実現された状態が幸福であると説いています。

現代人は『病気』を原因となるもの、例えば、感染症なら細菌、高血圧や心筋梗塞などは過剰な脂質や糖質を避けるなど病気に起因するきっかけとなるものを排除もしくは攻撃してなくしていくという価値観をもっています。

しかし、益軒は内側と外側の調和をすることで幸福、つまり、健康で長寿になるという価値観が大切であると説いています。

なるほど。
確かに昨今は論理やエビデンスを大切にして感受性というものを疎かにしてる気がします。
確かにそれも大事であることは間違いないですがそればかりを求めるのは違う気がしますよね。

欲求と同化しない大切さとは

例えば、家が火事になったときに、家から逃げ出しますよね。
そのときに「通帳が無いとお金がおろせないから通帳と印鑑を持って」と考えてたら逃げ遅れてしまいます。

自然という言葉には木々や鳥のさえずりなどの意味だけでなく、「ありのまま」という意味もありますよね。

ありのままの自分が見えなくなくなってしまうと、人は余裕がなくなります。
それが『ストレス』。

現代社会はストレス社会だと揶揄されてますよね。
江戸時代に生きた益軒は、人の生命という部分の範囲を個人だけで捉えず、こころ、からだ、そして環境(自然と宇宙)の3つに加えて『こころの主人』と表現しました。
こころの主人とは「自分の意識」という意味だそうです。

日常生活で私たちは『こころの主人』を見失うことが多くあります。
こころの主人は欲求と同化してしまうと、盲目となり欲求に従ってしまうそうです。

「あなただから言ってるの」とか「あなただったら出来ると思ってる」と言われてしまうと一種の承認欲求が満たされてしまいますよね。

欲求を統制するためには、ありのままでいることが大事。

それを表す例えとして、心と体、自然と宇宙の調和的に生きる大切さを伝えてるこの指南書は、実に素晴らしい価値観を教えてくれますね。

まずは冒頭の解説をしましたが、冒頭の捉え方を理解するだけでも心が満たされた気持ちになります。


まとめ

いかがでしたか?
養生訓の冒頭では、人が幸福で健康でいるために自然と宇宙の一部であるという自覚が大切という価値観の基に、そのための方法を教える指南書ということは理解出来ましたか?
養生訓は健康であるための予防法なので、健康で幸せでいるための方法として、まずはこれが大事だよという価値観を共有すると、この後に記されている内容がより理解しやすくなると思うので、冒頭の紹介をさせて頂きました。

今後も養生訓の教えを記事にしていきたいと思いますので、興味を持った方は是非、フォローをお願いします♪


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