#朗読
詩 19、または、ある芸術家に捧げる詩
筆をにぎる
長く、細い指
あたまのなかの
精と卵が
ひとつになって
命が、生まれる
あたたかな水をたっぷり含んで
ひろがる
色、色、色
ふくらむ かさなる ほころぶ つながる
まじわる ぶれる ゆらぐ たゆたう のびる
もつれる みちる かわく ねがう とびちる
ふいに両の手からこぼれだす 青
深く、深い その青
それをすくいとって
指先はまた動きだす
強く、しなやかに
その軌
筆をにぎる
長く、細い指
あたまのなかの
精と卵が
ひとつになって
命が、生まれる
あたたかな水をたっぷり含んで
ひろがる
色、色、色
ふくらむ かさなる ほころぶ つながる
まじわる ぶれる ゆらぐ たゆたう のびる
もつれる みちる かわく ねがう とびちる
ふいに両の手からこぼれだす 青
深く、深い その青
それをすくいとって
指先はまた動きだす
強く、しなやかに
その軌