詩 18

いってしまった夜は
もう二度と
帰らない
目を凝らしても
薄闇に見えるは
ただその背中

それもすでに遠く
曖昧な輪郭だけが
微かに揺れている

新しい夜は何食わぬ顔で
私を迎えにやってくる

青白い静寂の中
背中を丸め
心細さを、抱いて眠る



#詩 #現代詩 #朗読

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