努力は用を足すのと同じ ~野原ひろしから学ぶ、目標達成のメソッド
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「目標を達成したくて毎日頑張ってるのに、どうして結果が伴わないんだろう?」「色々試したけど、全部身に入らない、自分はダメな人間だ」。
確かに成果が出ない間は自分の能力が否定され、何かと気分が滅入るものですね。
そんな時ある方の名言が、あなたの成長過程を後押しさせるかもしれません。
そう、クレヨンしんちゃんに出てくるしんのすけのお父さん、「野原ひろし」。
なんだ、ただの漫画の一キャラクターかと思ったあなた、ちょっと待ってください。
実は彼はアニメや映画・コミックの中で私たちに、重要なメッセージを伝えています。
特に「努力は用を足すのと同じだ!」は、継続は力なりという言葉の重みを教えてくれます。
本記事では、彼の名言から僕自身資格試験に一発合格したエピソードを交え ①努力を毎日続ける重要性 と ②努力を続ける方法 を紹介し、あなたがブレずに目標へ邁進する考え方をお伝えします。
①努力を毎日続ける重要性
1.努力は用を足すのと同じ
「いいか、しんのすけ。努力はクソするのと同じだ!毎日やること、ふんばること、水に流すこと、そしてその姿を決して人には見せてはいけないこと!」
…はい、のっけから不躾な表現を申し上げ大変失礼いたしました。
彼の名言をそのまま引用したままです、お許しくださいませ。
という言い訳はさておき、この名言は我々の人間性を試しています。
なぜなら、彼の唱える「努力」が単に我慢や辛抱だけでなく、自分を律する克己心や相手への心遣いも含まれているからです。
一つひとつ、解説しましょう。
・毎日やること
時間がかかる・後処理が面倒と思っても、毎日用は足しますよね。
また、体の中に溜まった老廃物を出して健康体を維持するためにも、排便は必要なルーティンでもあります。
努力も同じです。
毎日時間を決めて、目標に向かって精進します。
・ふんばること
ふんばらないと、老廃物を出すことができませんよね。
努力もふんばらないと、実になりません。
仕事中にネットで調べ物をしている途中でプライベートの出来事を思い出して仕事と関係のないサイトを開いていたら、業務に集中しているとは思えません。
厳しいことを言えば、職務怠慢です。
ふんばることで、一つの物事に取り組めます。
あなたが毎日老廃物を出しているのも、ふんばることに集中しているから為せているのです。
・水に流すこと
便器に出した老廃物を水に流さないと、クサ〜い臭いが残って衛生に悪いですよね。
後からトイレに入る人にも、迷惑です。
あなただってトイレに入る時、便器に前の人のティッシュやらナニガシやらが残っていたら嫌な気分になるでしょう。
努力も同じです。
勉強やスポーツ・仕事でミスしたとしても、後に引きずらないよう起きたことは事実として認め、再発しないよう復習したり記録を残します。
人間関係のいざこざがあっても、妥協したり折り合いをつけることで、わだかまりを解消します。
ミスした自分を許す・認めるという意味でも水に流すことで、便器と同じように心を清らかにできるのです。
そして、最後の「決して人には見せてはいけない」ですが…
これは次のセクションで詳しくお話しましょう。
2.努力を決して人には見せてはいけない理由
あなたが用を足すとき、決してその姿を人には見せませんよね(見せたとしたら、あなたは赤ん坊か変態さんでしょう 笑)。
努力においても、同じことです。
なぜなら努力を人前で見せると「自分が、自分が」と承認欲求の強い人間、自己中と判断されやすくあなたの評価を下げてしまうリスクがあるからです。
自分の望む成果を達成している人は、ほぼ人前で勉強や自己啓発している姿を見せず、放課後・休日に一人忍んで自宅や図書館で勤しんでいるものです。
同僚友達の前では気が散るのも一つの理由ですが、真面目ぶった態度を人に見せることで堅物とか構ってちゃんと捉えられ、仲間外れにされるリスクを彼らは察しているからです。
個性よりも協調性を重んじる、日本の文化を無意識に熟知しています。
よく勉強できる人が教室では「え〜私、勉強なんか全然してないよ〜」とへりくだりますが、これ半分は本当で半分は噓です。
確かに「みんなの前では」勉強してませんが、「一人の時は」しっかり勉強してますからね(笑)
後、人前で見せつけたり言いふらすと、失敗した時の埋め合わせが大変です。
人によっては「アイツはさんざんうちらに宣言してたのに、達成してないじゃねえか。言ってることとやってることが違う、信用できん。」とあなたを見限るでしょう。
社会人2年目、僕は毒物劇物取扱者試験に合格しました。
当時はまだ発達障害と診断されてなかった中、仕事のミスやコミュニケーションの誤解齟齬も目立ち、職場から奇異な目で見られていました。
そんな中、職場は全員試験を何度受けても落ち続け、合格しても何回目かでやっとという状況でした。
同僚からは「坂巻は受かるかな〜?俺は無理だったけど(笑)」とよく皮肉交じりにいじられたものです。
仕事中は、決して勉強している姿を見せませんでした。
その代わり、通勤中の電車や休日に図書館へ行って勉強しました。
過去問から出題傾向を分析し、知識習得にセンター試験向けのイラスト付きテキストを音読するなどして本番に臨みました。
結果、試験は合格最低点の60点を上回る75点で一発合格しました。
失敗続きで怒られてばかりの職場でしたが、この時だけは同僚から讃えられ後日高級焼肉を奢られました(今となっては良い思い出です)。
この経験から、毎日・ふんばって・問題を解いてミスしても水に流し、誰にも勉強している姿を見せないことが、試験合格までのルーティンである大切さを身に着けました。
努力している姿を見せつけない、言いふらさない。
それが自分を律し、克己心を高め、目標達成に向かう王道だと僕は信じています。
②努力を続ける方法
1.可視化する
しかし、人間というものは耐性に弱い生き物です。
なぜなら我慢して手に入れるより、目先の利益を得た方が早く自分の欲求が満たされるからです。
人間、誰しも欲求を持っています。
心理学者のマズローは、人間の欲求には5段階あるという「欲求5段階説」を提唱しました。
特に、日本人の場合は3以降を求める人が多く存在するといわれています。
1.生理的欲求
食事や睡眠など、生きるために必要となる本能的な欲求
2.安全欲求
他者に脅かされることなく、安全に暮らしたいという欲求
3.所属と愛の欲求(社会的欲求):
集団に属したい、他者からの愛情を受けたいという欲求
★4.承認欲求
他者から認められたい、尊敬されたいという欲求
5.自己実現欲求
自分の力を最大限引き出して目標を達成したいという欲求
引用:「承認欲求とは?強い人の特徴や対処法、マズローの欲求5段階説についても解説」
上を見ていかがでしょうか、数字が大きくなるほど手に入れるまでの時間も労力もかかりますよね?
そのため、努力を可視化=見える化して欲求を満たすように近づく工夫が必要になるのです。
具体的には、2つあります。
・数字で見るよりもグラフにする
目標は、ただ単に数字で見るよりもグラフにしたほうがわかりやすいです。
目標に取り組む時間がモチベーションになるだけでなく、焦りから取り組みを促す効果があるからです。
取り組みができなかった日、週、月があると焦りが生まれます。
ガントチャートや週間予定表を手書きでもExcelでも良いので自作して、その通りに進めましょう。
これで習慣化、つまり「毎日やること」に仕向けることができます。
ちなみに僕の場合、習慣化という意味で英語力維持のため毎朝洗濯干しの際、必ずBBCやABCなどの海外ニュースをリスニングしています。
週に2回は、DMM英会話を利用して時事問題についてネイティブと議論しています。
将来英検1級受験を見据えてという目的もですが、生きた英語を利活用することで仕事やプライベートで日本以外の情報を仕入れ、物事の本質に対する理解を深めるためです。
実際仕事で調べものをする時、海外からしかソースがない場合でも手前味噌ながら僕は翻訳できるので、より相手に根拠のある説明が可能となります。
・トイレに標語を貼る
野原ひろしの名言を、トイレの内扉に張ります。
そう、用を足しながら今あなたが目標に向かって取り組んでいることを目で見るのです!
なぜなら、標語を見ることで努力が用を足すことと同じという条件付けがインプットされ、習慣化へ導くからです。
これは「ふんばること(=集中すること)」にもつながります。
頭で想像するのと実際見るのでは、理解度が異なります。
「論より証拠」は、信憑性を高めるために存在することわざなのです。
2.ご褒美を作る
一方、いつも100%で一つの失敗も許さないと追い込んで目標に取り組むと、自分の心身を疲弊させます。
むしろ完璧主義に走ることで生真面目に陥り、周囲からの信用を失ってはあなた自身の人生を損させてしまいます。
あなたが上司や先生に対してレポートを出す時にたった一つ言葉の使い方が間違っていただけで怒鳴られては、委縮して彼らに近づこうとは考え難いでしょう。
そうではなく、スモールステップで目標設定し、ご褒美を作るのです。
例えば試験の本番が3カ月先に控えているとします。
この時、試験終了まで一切友人からの誘いを断り酒も断つ!という目標は無謀でしょう。
ストイックなのは分かりますが、逆に友人から離れたり、飲めないストレスから神経質に走る場合もあります。
その代わり「月末までに1単元読み終えたら、飲み会」「今週まで過去問5問解いたら、半日だけ神社巡り」など月単位・週単位で達成できた後の報酬を設けます。
その通り、目標達成までプロセスを細分化することで、あなたのモチベーションを維持させるのです。
ゴールまでが100としたら、10個の期間、1期間に10の階段に区切るようなイメージですね。
たとえ成果が得られなくても、テキストを読み切ったら出かけてもいいといった方法でもやる気は上がるものです。
ただし、目標の妨げになるようなご褒美は避けましょう。
例えば過去問を1冊終わらせたらゲームを買っていいなど、時間を取るようなものは選択しないことです。
おわりに
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
以上から、①我々は用を足すのと同じように努力する ②ご褒美を作りながら努力を見える化すること で目標を叶える重要性を説明しました。
繰り返しになりますが努力は継続して、自分に驕り高ぶらないからこそ成果が出るものです。
その中でやみくもで場当たり的に取り組むのではなく、細切れに戦略を立て、たまには自分にご褒美をあげることで努力は継続できます。
実は今、僕はある目標を掲げています。
その詳細は3か月後に結果としてお伝えしますが、会社で専門性を高めるために取り組んでいます。
もちろんこれも、「努力は用を足す」と同じように着手している最中です。
そして「決してその姿を見せてはいけない」という信条で、たまには報酬をあげながら結果にコミットしています(某フィットネス企業の謳い文句ではございません 笑)。
3か月後、楽しみにしてくださいね。
この記事をきっかけに、あなたが無理なくのびのびと努力し、叶えたい目標が実りますように。