がんばりどきを間違えてしまうわたしたち
しんどいときにがんばる、逆境をはねのける、どん底から這い上がるストーリーはドラマチックで見ごたえがある。みんな大好きだ。
だからなのか「しんどいけど、がんばらなきゃ」と思ってしまいがちだし、なんなら「これぐらい、しんどいとか言っていられない!」と自分を叱咤激励さえする。
コロナ禍の恩恵は「無理せず休め」の風潮が色濃くなったことだ。それまでは熱があっても「帰ります」とはいいづらい雰囲気があった。
コロナ禍はコロナ禍で、ちょっと体調が悪いといえばすぐコロナを疑われる息苦しさもあったけれど、今となっては「無理せず休め」のよいところだけが残った印象がある。
体温は数値で計れる。でもしんどさは数値では計れないしくらべられない。同じ37℃でもへっちゃらな人、しんどい人、それぞれだ。熱の出方によっても違う。「これからバチバチに熱が上がりますよ」というときの37℃は、ちょっと疲れが出たときの37℃よりもしんどい。
生理痛なんてその最たるものだと思っていて、毎月なんともない人もいれば、生理前・生理中と月の半分ぐらいずっとしんどい人もいる。痛みが出る場所も痛みの具合も、本当にひとそれぞれ。
だいぶ減ったとは思うけど「それぐらいの熱で休むの?」とか「え?残りの仕事どうすんの?」とかいう人がいるから、本当は休むべきなのに休みづらい雰囲気になってしまうではないか。熱があろうがなかろうが、しんどいものはしんどい。体が悲鳴をあげているんだよ。
…うちの夫も先月38℃の熱を出したが「今この状況で休むなんていえない」といって、こっそりお医者さんで薬をもらい、回復するまで半日たりとも会社を休まなかった。いやあ…その責任感はすごいと思うけど、そこまでしなきゃいけないのかな。
たまに「あのころは40℃熱があっても働いたもんだ」とか「休むと迷惑がかかるから」という人がいるけれども、個人的には「休んでくれよ」と思う。40℃の熱があるならとっとと帰ってほしい。休んでも迷惑とは思わないし、なんなら休まないせいで風邪移されるほうがよほど迷惑。
わたし痛さやつらさに敏感なタイプだから、夫も含めその状況で休む選択肢がない人たちってある意味超人だと思う。わたしには無理。
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元気なときにはだらだらしているくせに(だらだらしている人ばかりではないだろうが)、体調が悪くなると「休めない」となってしまうわたしたち、変なのよ。逆だから!逆!
元気なときにてきぱき働いて、しんどいときは休むべきなのよ。冷静に考えればあたり前のことなのに、なぜ我々は逆をいってしまうのだろうか。
周囲の人間も、ネチネチいうなら元気でだらだらしているときにいいなさいよ。体調が悪くてしんどい人は休ませてあげるべき。
というか、人が本当にしんどいときにネチネチいうような人とは、そもそも距離を置いたほうがよいと思う。どうしても顔を合わせなきゃならない人なら、そんなやつのいうこと真に受けなくてよい。
ということで、何年かぶりにちょっと熱がある。
えらいとはいえ、こうしてPCに向かってnoteを書けるぐらいには元気で、例に漏れず「えぇぇ、まだやることいっぱいあるのに…」とも思ったのは事実。
逆いかない、順張りで今日は店じまいします。
からだだいじに。むりしない。
今日も読んでくれてありがとうございます。
あなたの体調管理の秘訣はなんですか?
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