3連敗のち梅雨よ明けてくれ!
仕事でもお願いでもない限り、人からなにかを「しなさい」と指示されるといったん反発したくなる。まるで反抗期の中学生だ。
なぜすべきなのか、なぜ「わたしが」すべきなのか、納得できなければやりたくない。
そこんとこ、夫はわかってないよなーと思う。
わたしが屁理屈であるところまでは理解しているのだから、「〇〇しないなんておかしい」「〇〇してあたりまえ」といった言い方は逆効果だと早めに気づいたほうがいい。
「××だから〇〇したほうがいいんじゃないの?」と言ってくれたら、こちらも捉え方が変わるのだがね。
∽∽∽
3週間も実家に帰れば、洗濯が必要になってくる。
実家の洗濯機は設定がよくわからない。
ハンガーと洗濯ばさみのありかも、いちいち聞かないとわからない。
娘からの質問攻めにいちいち答えるより、代わりに洗濯したほうが早いと母は思ったのだろう。
「明日洗濯しとくから!ネットに入れてそこ置いといて!」とのひと言を引き出した。
しめしめ。
かくして洗濯を母に代行してもらう流れになったが、翌日こんなふうにいわれた。
「あんたの服、くさいんだけど」
実にストレート。
自宅では基本的に部屋干しオンリーのため、生乾きくささが染みついてしまっているらしい。
部屋干し用の洗剤、使ってるんだけどなあ。
でもたしかに、母に洗濯してもらった服はどれもこれもいい匂いがするのだ。
問題はエアリズムなどの肌着だった。
洗濯してもらったいい匂いがするTシャツと、自宅から持ってきてまだ着用していないエアリズムをかぎくらべてみると、たしかに肌着くさい!!
うちにある服はうちで洗濯しているため、当然すべて同じ匂いだ。
だからかぎくらべもできないし、こんなにくさいと思っていなかった。
ひょっとして、対面であったあの人やこの人は「えいみさん、服くさい…」と思いながら同じ空間で同じ時間を過ごしていてくれたのだろうか。
申し訳ない。それは申し訳なさすぎる。
かくして、食品の買いものへとイオンに向かう母に同行し、UNIQLOと無印良品をはしごさせてもらって肌着を5枚入手した。
帰宅後、持参した肌着をすべてゴミ箱へぶちこんだ。
…うちの母親は「服くさい」といっただけで「買い替えろ」との指示はひとつもしていない。
しかしわたしはその発言を重く受け止め、いわれていないのにみずから肌着を買い替えることとなった。
おそらく母本人は自覚がないと思うが、母のどストレートなものの言い方は直接「こうしろ」と言われるよりも危機感をおぼえるし、事実、行動に結びつく。
人を動かすには、強い動機をはっきりと伝えることがだいじよね…などと妙に納得してしまった。
自宅に戻ってきてからというもの、わたしは夜の洗濯をあらため、できるだけ昼に洗濯をまわし外に干すように心がけている。
しかしながら、運悪く3回連続で降雨により途中で取り込む羽目になり、結局まだ乾ききるまで外に干せてはいない。
せっかく新調したばかりの肌着も、もはや生乾き臭に蝕まれているのだろうかと思うと落ち着かない。
部屋中の空調という空調をぜんぶ「強」でまわしたい衝動にかられる。
今ここには「服くさい」と言ってくれる人がだれもいない。
服のくささをあらためようとした季節は、奇しくも梅雨。
わたしは、いやわたしの服は、においに負けず梅雨を乗り切れるのだろうか。
はじまりが3連敗だって、こらえていればきっと3連勝できるさ。
マサムネさんもそう歌っている。
今日も読んでくれてありがとうございます。
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