雨に感謝した日曜
前々から気になっている高原がある。自然豊かなウォーキングコースを歩いて心身ともにリフレッシュしにいきたい。もう秋分の日だというのにまだまだ30℃を下回らない暑さだが、向こうのほうはさすがに秋らしい気温だ。
その高原に、今日夫と行って…こられなかった。
天気が悪かったからだ。現地はくもり時々雨と、じゃっかん判断に迷う予報だったが「雨じゃねえ…いくら歩くとはいえ、冷えるだろうし」ということで断念した。
今日の予定がぽっかり空いてしまったわけだ。
気を取り直して、溜まった洗濯物を片づけるところからスタートした。こちらもこちらで厚めの雲が空を覆っている。ポツリポツリと降ったりやんだり。
こりゃあ部屋干しだな、と室内で洗濯物を干していると、部屋の隅に置かれている段ボールが目に留まる。
マイホーム暮らしの方は経験がないかもしれないが、転勤族の賃貸暮らしは引っ越しのたび、開けられないままの段ボールがひとつかふたつは残るものだ。
こちらに引っ越してきておよそ1年半。
1年半使っていないものは、もう不要となっている可能性が高い。
ところが引っ越してきて時間が経つうちに段ボールは部屋の風景の一部となり、「邪魔だな」と思うこともなければもう意識もされなくなっていく。
1年半の時を経て、今日その箱はわたしの意識にあらためて引っかかった。これはもうバスターするしかない。
∽∽∽
処分するものは処分し、残すものはあるべき場所に収納し、箱を解体し、掃除機をかけるところまでで1時間。
片づけというのは意外と重労働で、Tシャツは汗でしっとり湿り気を帯びてくるし、ホコリもすごい。シンデレラにでもなった気分だった。
大きなダンボール1箱分のスペースが空いたことで気分がよくなったわたしは、家事と仕事がしやすくなるよう空いたスペースに収納ラックを移動させ、部屋の動線を改善した。
ちょっとした(ちょっとなのか?)の工夫で、こんなにも身動きとりやすく便利になるものかと久々の感動を覚えた。
それこそ引っ越してきたばかりの時期は、荷解きと同時に動線設計の毎日なのよね。大変だけど実はわたしその作業がけっこう好きで。
片づけられない夫をいかに自然と片づけられるように動かすしくみをつくるか。
嫌いな家事のストレスをどれだけカットできる動線をつくるか。
部屋はどんどんすっきりするし、荷造りのときにあれだけいろいろなものを処分してきても、荷解きでさらにまたものが減る快感もある。
思いっきり片づける時間、ひさしぶりにとれたなあ。
空模様とは反対に気分は爽快だ。
そのあと浸かったお風呂は極楽のようであった。
しかもね、さっきメールをチェックしたら、半分諦めかけていたボディビルのチケット当選のお知らせが届いていた。
…今日はお酒がおいしいぞ。
スーパーで今年初のさんまも買ってきた。
ああもう我慢できん。プシュッといくので、このへんで失礼しますね。
今日も読んでくれてありがとうございます。
あなたの部屋で「風景」と一体化しているものはなんですか?それ、片づけてみませんか?
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