焦りはどこからやってくるのか
焦っている状態が好きな人、というのはなかなか稀ではなかろうか。
わたしはあらゆる感情のなかで「焦り」がもっとも嫌いといっても過言ではない。
心臓はどくどくするし、呼吸は浅くなるし、気づけば歯を食いしばっているし、肩も凝るしイライラするし、ぜんぜんいいことなくない?
メリットを絞り出すとすれば、焦るからこそお尻に着火してがんばれる(こともある)点だろうか。
でも焦っている精神状態では、がんばれたとしても伴うのは苦しみであって、楽しい努力は難しいように思う。
∽∽∽
そもそも「焦り」ってどんな感情で、どこからやってくるのでしょうね。
わたしは「焦りとは『締切』がもたらす感情であり、締切までに到達したい状況と現状との乖離による不安・もどかしさ・緊張が入り混じったもの」だと思うが、どうだろう。
ある論文にはこう書いてあった。
うん。わたしの認識はあながち間違いではなさそうだ。
仕事に締切はつきものだけれども、そうでなくても日常生活のわりといろんなことに対してわたしたちは締切を設けているよね。
「今月の資格試験に合格したい」
「夏までにやせたい」
「今年は本を100冊読みたい」
「あいつより早く昇進したい」
2月あたりからわたしは自分のキャリア・人生に対して猛烈に焦っているのだけれども、それも2025年までに達成したい目標に対してぜんぜん進んでいない気がするからだ。
まだ2年あるじゃないか。
たしかにそうなのだけれども、この目標を漠然とでも思い描いたのは2022年の話である。
当時よりは状況が改善されたといえなくもないが、ゴールには程遠い気がしてならない。
2022・2023ともはや2年経っているのに、このペースで2024・2025のあと2年で達成できるのかよ!と憤っている。
だから毎日のように頭も手も動かしているし、自分のその先を考えない日はほぼない。
なのに、進んでいない(気がする)のだ。
焦るのも無理はないよね、と思う。
∽∽∽
しかし。
締切までに達成できなかったら、どうなるのだろう。
ただ「達成できなかった」という事象が起こるだけである。
自分を責めて落ち込むなどの精神的自傷行為は想像に難くないけれども、だからなんだというのだ。
…別に達成できなかったからとて、死にゃあせん。
散歩中にふとそんな考えに思い至り、「なんだ、そんなもんか」と急にくだらなく感じてきた。
もちろん納期を守れなかったらクライアントにも迷惑がかかるし、自分の信頼にも傷がつく。
でもわたしが焦っているのは自分の個人的な目標に対してである。
達成できずとも誰にも迷惑はかからない。自分が残念な思いをするだけである。
それでも、締切までに達成したいから、努力は今後もする。
でも「焦る」のではなく「急いで」いきたい。
努力が必ず報われるわけではない。
不器用なわたしの場合、人よりも努力し、人よりも多く転ばなければ、人と同じぐらいの成長が見込めない。
だからこそ、やるしかない。
焦りは起爆剤として爆発させて、猛ダッシュを極め込みたいところである。
今日も読んでくれてありがとうございます。
あなたが最近感じた焦り、どんなことでしたか?
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?