見出し画像

お伽杜の夜があけて|詩


「お伽杜の夜があけて」

不確かな夜の隙間には
たくさんの妖精たちが隠れている

しん、と風が澄んだとき
すんっ……と膵臓に聴こえくる
時に其れはクルルと鳴いて
また時にはアイシテルと囁いて
静かな杜の清らなお喋りは
星が眠りにつくまで続いていると

そんなお伽を想いながら
君のおはように顔を埋めて

いいなと思ったら応援しよう!