今日ときめいた言葉140ー「規範意識が内面化されなければ、古い価値観は居座り続ける」
(2024年4月26日付朝日新聞「古い価値観対話でほぐせ」 政治学者 岡田憲治氏の言葉)
(要約)
「不適切発言を繰り返す放言居士、例えば麻生太郎さん、森喜朗さん、トランプ前大統領のような人たちは、おそらくもう変わらない。だからと言って不寛容な価値観に対して寛容でいる必要はない。差別発言や侮蔑発言にはきちんと責任を取らせるべきである」
「問題はこういう放言居士に心の中で快哉を叫ぶ人たち、ポリティカル・コレクトネスやコンプライアンスの意味も考えずに表面的に従っている人たちである。彼らとは対話をしていかなければならない。社会の構成員を入れ替えることはできない以上、古い不適切な価値観を解きほぐし、学びほぐして、新たな思想を身体化していくしかない。これらの人たちとの対話をやめてしまうことは、断絶の肯定である。」
「民主主義とは「間違える人間」による政治である。その方法は、対話と議論だけなのである」
規範意識が内面化されなければ、不適切な表現を規制したとしても、古い価値観は残り続ける。
新たな思想が内面化されるには、どれほどの時間がかかるのだろうか。民主主義とは到達すべき理念であると同時に、差別や不平等など解決するべき課題に取り組み続ける(「永久革命」(丸山真男)と言った人もいるそうだ)運動体(?)でもあるのだろう。活動し続けないと息絶えてしまうみたいな。