元ITエンジニアが考える 日本語レッスンプラットフォームの手数料は高い?それともお得?
みなさん、こんにちは!オンラインで日本語を教えているErikoです。
今日は、オンラインで日本語を教えている方の多くが使っていらっしゃるであろう、「プラットフォーム」(以下、PFと表記します)の手数料について、元IT屋さんの目線で考えてみました。
ちなみに私は元プログラマで、クライアント企業さんが社内で使うアプリケーションを開発したり(いわゆるシステムインテグレータ)、バーコード決済のスマホアプリを開発したりしていました。
しばらくプラットフォームで教えた人が結構思うであろうこと
いや…手数料、高くない?もったいなくない??
私が教えているpreplyは、手数料が一番低いレンジで18%と設定されています。(手数料についてはこちらの記事でも紹介しています。)で、今はそもそもの収入が少ないのであまり深く考えていなかったのですが、たとえば1ヶ月で生のレッスン料金が20万円であれば…4万円近くは手数料で引かれてしまう!?と考えたら、結構な額に感じます。
で、みんな直接のやり取りにしたらどうなるだろう?と考えてみました。
スケジュール管理はgoogle calendarなり何かしらのサービスを使えばなんとかなりそうですが、お金周りの管理が一番難しそうだなと思いました。
前払いにするにしても後払いにするにしても、レッスン数の管理や、直前キャンセルの場合の料金の扱い、など事前に決めていてもその通りに運用するのは生徒さんによってはとても難しそうです。
そういうことも考えると、間に立ってくれるPFの存在はありがたいですね。
そもそもwebサービスやアプリの維持にはお金がかかる
ここからは少し、IT寄りの話になります。
PFを「作る」つまり開発するところについては、イメージしやすいかと思います。どういうサービスにするか考えて、設計して、コーディングして、動くものを作って…一般的にはここが一番「お金がかかる」と思うところかもしれません。
ですが!実は、こういったものは維持に開発と同じくらい、というかそれ以上のお金がかかるものなのです。作って終わり、では決してないのです。
これはシステム開発では「保守運用費」と呼ばれることが多いです。
これには、
ハードウェアの維持
最近はクラウドサービスがほとんどになっていて、物理的なマシンを意識することはほぼなくなりましたね。ですが!クラウドといっても、どこかに物理的にデータがあることには変わりがないのです。
世界のどこかにあるサーバ(コンピュータ)が、日々世界中で使われているPFを動かしています。これだけでも相当な費用がかかります。
また、大きいシステムになるほどデータの量も増えて、比例して必要なマシンの数やスペックも増えていくので、費用にも跳ねてきます。
メンテナンスやアップデート
使っているソフトのバージョンアップをする、などです。建物と同じで、建てたら終わり、ではなく老朽化するものなので、定期的なメンテが必要です。皆さんもよくスマホのOSをアップデートしてください、と言われたりしますよね。古いバージョンで放置は危険です。障害対応とリカバリー
決済アプリや銀行のシステムが落ちると大騒ぎになりますよね。ああいった時、裏側ではSEと呼ばれる人たちが必死で原因を探したり直したりしています。どんなシステムでも、不具合が起こらないということはありえません。そういった対応にも、お金がかかります。
ちなみに大規模障害が起きた時は、私は対応している現場の人の気持ちを想像して胃が痛くなります(私も突然の夜勤など昔はありました…)
バグの修正
まだ実際に問題が起きていなくても、問題を見つけたら事前に修正します。セキュリティ対策
監視(怪しい動きがあったら何かしらの対応をする)
他にも、既存の機能の維持だけでなく、
さらにプロダクトを魅力的にするための新規機能の開発
なども必要になってきます。
PFの収益構造ははっきりは分かりませんが、こういった費用の大半をレッスンの手数料で賄っているとしたら…
いやむしろ、18%安いな。
ぐらいの気持ちになりました。笑
(もちろんIT以外の費用もあるわけなので)
インターネットそしてこういったグローバルPFのおかげで、たった1人で始めても、世界中の人と繋がり、日本語を教える、という経験ができている…
収入面はシビアに考えると手数料は大きいですが、色々な機会が多くの人に開かれたという意味で、やはりインターネットそしてこういったサービスの力は大きいですね。
同じものでも、誰の目線で、どういう視点で考えるかで変わってきますね。
というお話でした。
同じ手数料を払うのでも、色々と検討した上で使うと、より納得感があって良いかもしれないですね!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
また次の記事でお会いしましょう〜