生きづらさって何だったんだろう会議
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「生きづらさ」ってほんとうに、よく聞くけど
わたしの
「生きづらさ」って結局、なんだったんだろう?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
そのものズバリに答えている本がありました。
発達性トラウマ 「生きづらさ」の正体
みきいちたろう 著
この書籍が出たのはわりと最近の2023年です。
もっと早く知りたかったな、20年前くらいに。
アダルトチルドレン、HSP、大人の発達障害……をうたがって、
心理学の本を片っ端から読んでいた末に
「発達性トラウマ」というものを 5年ほど前に知りました。
これに行き着く前は、
感情の起伏が激しいのも
会社勤めですぐにメンタルを病んでしまうのも
被害者意識が強くて、パートナーに依存してしまうのも
プレッシャーに耐えきれずに、逃げ出してしまうのも
溜めこんで溜めこんで溜めこんで、「もう嫌だ!!」と爆発させて
そこから人間関係を絶ってしまうのも
もともと自分の性格がこうだから。
「どうせ全部自分が悪いから」
「きっと誰も助けてくれないから、自分で切り抜けなきゃ」
自分はどうしようもない人間なんだから
心の底から幸せになるなんて無理なんだ。
30代前半まで、大体こんな感じの世界が見えていました。
でも。
「原因」がこれだと思えると
いったん、自分から切り離すことができるんです。
あぁ、よかった。
全部がぜんぶ「自分」のせいでもなかった。
そこから、また引き受けて、
「よくなる」ために向き合って、進んでいくプロセスは
同じだったとしても。
根っこのところで、自分を否定するところからは
抜け出せるから
回復につながりやすくなりました。
「だめな自分」から、
「だめな原因 対 自分」へ
「問題 対 わたしたち」 へ。
そうしたら、少し時間はかかっても
必ず 手放すことができるから。
原因は、大小さまざまにあって
両親から、きょうだいの間で比べられたこと。
「みんなできてるのに、この子だけできないのよ」と、
目の前で母に泣かれたこと。
小学校でクラスメイトから馬鹿にされて
仲間はずれにされたこと。
小さな事故にあって、叫び声をあげたはずなのに届かなくて
結果、誰にも気づかれなかったこと。
それらすべての痛みを
誰にも話せなかったこと。
.
.
.
大人になってからなら、周りの状況を理解して
自分も至らなかったけど
相手のほうに原因あったよねと、問題を切り分けて
メンタルケアできることであっても
子供の時の
とくに「世界との関わり方」が形づくられていく、
5~10歳ごろに起きたできごとでは
それがすごく難しいから
すべて自分で抱えて、自分の中に傷を取り込んで
そのまま生きていくことになります。
傷があること自体にも
なかなか気づけないまま。
「たかがこれくらいの傷で、痛みで、トラウマなんて呼ばないだろう」
心理士さんから話を聞いても
最近までずっと、その思いが消えませんでした。
でも、今は
「トラウマって、この程度でも、なるんだ」。
そのことを いろいろな人に知ってほしいなと思っています。
当事者の人だけじゃなくて
身近な誰かが、苦しんでいるとき
こういう視点もあるんだと知ってほしい。
手放して、軽くなって
本来の自分に戻っていくために
まずは「ある」と気づく。
自分がさんざん、時間がかかってたどり着いたから
この本を必要としている人へ、司書のように
差し出していたい。
『その生きづらさ、どこから?』