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『ひとり旅日和』がめちゃくちゃ面白かったので紹介したい!

最高すぎる内容の小説に出会えたので紹介します!
今回の本は、秋川滝美さんの『ひとり旅日和』という作品です。

今作ではコミュニケーションが苦手な主人公・日和が、周りからの勧めで挑戦したひとり旅にハマり、全国各地を旅して人生を変えていく様子が描かれました。感覚としては、物語というより旅や食をテーマにしたエッセイを読んでいるようでした。

まず今作最大の注目ポイントは、なんといってもひとり旅の面白さに共感できるシーンが多いところです。

・1人だから特に気を遣わなくていいし、行きたい場所も自由に選べる
・事前に計画を立てていても、現地で気になる場所が見つかれば寄り道してみるのもOK
・地元の本屋でも買える本でも、旅先の本屋で見て気になる物があれば買ってしまう
・意外な観光スポットの魅力にハマる
…などなど共感のオンパレード。

ひとり旅が趣味の人はもちろん、まだひとり旅を経験したことのない人にもメリットや楽しみ方がグッと伝わる内容となっていました。また食をテーマにした作品が多い作家さんなので、旅先ごとの料理が登場するシーンにも興味をそそられるところも今作の良さかと。

個人的には日和がパワースポットに興味があるというのもあって、各エピソードで様々な神社が登場するのも激アツでした。今作を読んで知った神社の雰囲気やご利益は、今後の私の旅の計画にも役立ちそうです。

またひとり旅を重ねるごとの日和の成長も見逃せない作品でした。
はじめは人との交流に苦手意識があった日和ですが、次第に旅先で出会った人と会話をしたり、お店で一人呑みを楽しんだりとひとり旅で新たな自分を解放していきます。そのような彼女の姿には、読んでいる私も清々しい気持ちになりました。

他にもひとり旅は気分転換だけでなく、身近な人とのコミュニケーションにも役立つことを今作から感じました。

同じく旅好きの麗佳と親しくなったことで、彼女から様々な旅の情報を提供してもらったり、職場で意外な場所の話題で盛り上がったりと、旅に関心が高い人は想像以上に多いことを実感します。また、麗佳との縁もあって親しくなった蓮斗と日和は、いい関係が結べそうな予感がします!

今作には金沢や佐原と凄く行ってみたい場所もいくつか登場し、もし私が作中に出てきた地域を旅したら何をしようか妄想も捗りました。中でも佐原は、日和にとってひとり旅に更にハマった場所として印象深く描かれていたので、今作を読んでより行きたくなりました。

行き先を選ぶのは「なんとなく」からでいいし、成功も失敗も大いに楽しめるのがひとり旅。読むと今すぐどこかへ行く計画を立てたくなる1冊でした!シリーズも何冊か出てるみたいなので、近いうちに読んでみたいです。

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あみの
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