![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/156978354/rectangle_large_type_2_81a9875580415119653968c175f28df7.png?width=1200)
Photo by
kana58kana
「エッセイ」はまならやらわ
「※※※※※※※」
私は、名前をつけるのが苦手だ。
センスもない。それに、一度決めたら変えられない。なんだかすごく重荷に感じる。
ゲームだとしても、自分の名前はつけたくない。
ゲームの中では違う自分を演じたい。
「はまならやらわ」
ガチャガチャとゲーム機のボタンを乱雑に打ち込む。
もうコレでいいや。
ゲームが始まり、物語が進んでいく。
「はまならやらわ」と呼ばれる度にもっと格好いい名前をつければよかった、と後悔する。
しかし私はどんな名前をつけようと、満足や納得などできないだろう。
「はまならやらわ」が旅に出た。
「はまならやらわ」は仲間を集めた。
「はまならやらわ」が戦う時、私は無意識に息を止める。
最後の敵を倒したところで、エンドロールが流れていく。
「はまならやらわ」
意味など持たないこの7文字がなぜか愛しく感じてしまう。
私が名付けた、「はまならやらわ」