
ブタ。をプロデュース「嫌われる勇気を実践してみようと思う。石川啄木」
石川啄木の複雑な人間性
AI、石川啄木の人間性を教えて。
才能あふれるが、ちょっぴり問題児。
才能ある詩人である一方で、借金や浮気など、人間的な弱さも多く見られた。
AIにディスられる石川啄木。
こんな人間性だったなんて、知らなかった。
ハロー効果というのだろうけれど、素晴らしい詩人だから、素晴らしい人格者だろうと、私は思い込んでいた。
しかし、どうも違うみたい。
石川啄木より、まだAIのほうが人格者なんじゃないか?
AIは、石川啄木のひどい人間性をすごく柔らかく表現している。
AIが、気をつかっている。
はたらけど
はたらけど猶わが生活楽にならざり
ぢつと手を見る
↑現代人の心に響く有名な詩。
石川啄木の素性を知ってから読むと違った味わいになる。
一度でも我に頭を下げさせし
人みな死ねと
いのりてしこと
↑私が最近、感銘を受けた詩。
これ、私の解釈では、
一度でも、私を助けてくれた人、私に恩を与えてくれた人、私が世話になった人、その人達に頭をさげないといけないなんて屈辱だ。
その人達、みんな死ね。
こんなこと堂々と言う人いるんだと、ある意味、感動した。
そういう心理ってあるんだと、目から鱗。
この心理が、人間的弱さということか。
じゃ、逆に、啄木を助けた人、恩を与えた人、お世話をした人は、啄木に「死ね」と言われて、その後、啄木とどう付き合うのか?
正解が全くわからない。
それが、最近読んだ本に、答えをみつけた。
アドラー心理学に答えがあった
久しぶりに
『嫌われる勇気/岸見一郎・古賀史健 著』
を読んで、すごくよかったので、アドラー心理学繋がりで読んだ本。
『もしアドラーが上司だったら/ 小倉広 著』
【本の概要】
対人関係の悩みを解決し、
仕事で結果を出す方法をアドラーが教えます!
「嫌われる勇気」を実践して職場で嫌われる人が増加中……。
アドラー心理学は対人関係の悩みを一掃する強力な「武器」ですが、
職場でアドラー心理学を当てはめるには「コツ」があります。
その方法を小説仕立てで教えるのが本書。
ダメダメ営業マンのリョウが、
上司のドラさんが出す12の宿題を実行していくと、
どんどん仕事が楽しくなっていって、結果も出るように──。
主人公の成長物語に笑ったり、共感したりしながら、
読んでいるだけで職場の対人関係の悩みが晴れ、
仕事で結果を出す方法も手に入る、
実用エンターテインメント小説です。
実は『もしアドラーが上司だったら』も、ずいぶん前に読んでいて、再読なのだけれど、思った以上に驚きがあった。
なぜなら、私が誰かから相談を受けた時に、伝えていたフレーズがこの本にたくさん詰められていた。
・「できているところ」に注目する。「できていないところ」は注目しない。
・無理矢理ポジティブに考えない。ネガティブな自分も、ただ見る。
・「やりたくない」ならやめる。「やりたい」ならやる。「やらせられている」と嘘をつかない。
・「機能価値」と「存在価値」をごちゃ混ぜにしない。ありのままの自分を受け止める。
↑いつも使う言葉になっていた。
信じられない。
この本からだったなんて、忘れていた。
なんなら、過去に購入していたのに、またAmazonでポチろうとしてしまった。
購入履歴が表示されなかったら、絶対にまた買っていた。
買ったことすらも、忘れていたなんて。
それは、さておき。
結局、石川啄木と付き合っていくにはどうするか?
答えは『もしアドラーが上司だったら』の
"第8章 誰かを喜ばせようとしても、無視されたりバカにされるんです"
にあった。
第8章 誰かを喜ばせようとしても、無視されたりバカにされるんです
【ドラさんの宿題】(主人公リョウへの宿題)
相手からの見返りを求めずに、まずは自分から始める
ドラさんからの言葉
「誰かが始めなくてはならない。見返りがなく、認められなくても。誰かが始めなくてはならない。まずは、あなたからはじめるのだ。アドラーはそんな風に語っているよ」
「何か良いことをすれば、隠された利己的な動機があるはずだと人に責められるだろう。それでもなお、良いことをしなさい」
「人が助けを必要としていても、実際に助けの手を差し伸べると攻撃されるかも知れない。それでもなお、人をたすけなさい」
「世界のために最善を尽くしても、その見返りにひどい仕打ちを受けるかも知れない。それでもなお、世界のために最善を尽くしなさい」
(↓主人公 リョウ、ドラさんの言葉を受けて)
これらの行動を取ることのメリットはない。きっとそんなものは、はなっからない。
損得を超えた世界。
損を承知で一歩踏み出す世界。
誰かがそれをやらなくてはならないのだ。
それを正しいと思える人が始めなくてはならないのだ。
私の生活で、石川啄木のような人物と付き合わないといけない状況があり、正直、私は悩んでいた。
「恩を仇で返す」ってこういうことなのだろうと。
簡単にいうと、メンタルダウンしてしまった人がいて、その人の周りにいたさまざまな人があたりまえのごとく、フォローしただけなのに「フォローしたやつら、みんな死ね (実際には、死ねとは言われてないが、そのような言動)」という人格に、私の気持ちが付いていかなかった。
そもそも、その言動がメンタルダウンの症状なのは、わかるけれども。
フォローされたことが、悔しくて、屈辱で、自分が下にいるような感覚が許せなくて、周りを攻撃せずにはいられなかったのだろうけれども。
私は、その人との人間関係に何か答えを求めていた。
なので、アドラー心理学に答えがあったことに感動した。
アドラー心理学を知っていたつもりだったけれど、まだまだ奥が深い。
ドラさんからの言葉
「人が助けを必要としていても、実際に助けの手を差し伸べると攻撃されるかも知れない。それでもなお、人をたすけなさい」
ということだ。
石川啄木と付き合うには、
「相手からの見返りを求めずに、まずは自分から始める」
を実践すること。
相手がどう思うか、どう行動するかは、「相手の課題」で「自分の課題」ではないということ。
アドラー心理学の「課題の分離」が大事。
石川啄木に「搾取されるだけ、搾取される」のかもしれないけれども。
それでも。
「課題の分離」は、これからも私の人生のテーマだと思う。
ときに、なかなかしんどい思想だなと感じる。
実際、石川啄木は、さまざまな人から援助を受けて、生きていた。
どのような人間関係があったのか、どのような人格者が周りにいたのかは、私にはわからない。
もしかしたら、石川啄木には人間的な弱さを武器に、人たらしの才能があったのかも知れない。
魅力的な人物であったのだろう。
早世されたのが悔やまれる。
石川啄木さん、安らかにお眠りください
私を魅了する詩を、ありがとう
なんくるないさ
ケセラセラ
明日は明日の風が吹く
人生はブーメランやで
豚は豚
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