【書籍紹介】リアルサイズ古生物図鑑
あなたの側にいるネズミらしき生き物。
“それ”は本当にネズミだろうか。
よく目を凝らして見ると、どこかネズミとは違う。
もしかして、「最古級の哺乳類」とされているモルガヌコドン・ワトソニではないだろうか――?
……冗談です。
いや、でもですよ。
最近カエルの鳴き声が聞こえはじめてきてますし。
もしかしたら、そっちは本当にカエルじゃなくて、「最も古いカエル」のトリアドバトラクス・マッシノティでは?
………………。
そんなありえないことを考えてしまうほど、わたしたちの日常に古生物がとけこんでいるのが土屋健著『リアルサイズ古生物図鑑』です。
表紙を見てもらったら分かるとおり、現実の写真に恐竜のリアルなイラストが組み合わせられていて、まるで本当にそこにいるかのようになっています。
わたしが読んだ中生代編は第二弾なんですけど……。
やっぱり「恐竜時代」って感じがして一番初めに読んでみたいなと。
何とは無しに手に取ったのですが、本当に期待以上に楽しい図鑑でした!
Twitterでチラッと目にした本。
書いてくれた人に感謝ですね。
洗車機に収納?されているマストドンサウルス……。
亀と泳ぐオドントケリス……。
イルカとフォスフォロサウルスの大ジャンプなど。
ちなみに本書の表紙で男の子と一緒にベッドでリラックスしているのは、白亜紀後期の恐竜「プロトケラトプス・アンドリューシ」です。
有名なトリケラトプスと同じ角竜類の一種。
この画像で見ると意外と小さく思いますね。
データが物足りないわけでもなく、“感覚”に訴えかけることのできる図鑑。
絵を眺めるだけでも楽しいし、説明文もとても面白くて、ついついのめり込んで読んでいました!
著者の土屋さんのお名前をどこかで見たことあるなーと思ったら、前に紹介した高橋のぞむさんの『ゆるかわ古生物図鑑』を監修していた方でした。
いろんな角度から人を惹きつける本が出ているんですね。
この本も終始ワクワクしながらページをめくっていました。
タイトル通りリアル、現実的に恐竜を見ることのできる図鑑だと思います。