こんなはずじゃあはいつも夕暮れどき
雨だったから、だろうか
久しぶりに歩いた街、だったからか
ちょっぴり、ちがう景色に見えたのは
雨上がり、水たまりをよけるように
迷路を進むみたく、くねくね歩く
コケの緑がきれいな色を見せていた
こんなはずじゃあの夕暮れどき
何かに期待しちゃってたんだろう
誰かに期待しちゃってたんだろう
それ以上に、自分に期待していたんだなあ
その期待を胸に
裏づけのない自信で挑んでいって
敗れてしまったわけさ
敗れてしまったわたしに
見知らぬ女性の白いスニーカーが
勝利の三本線が
ひときわまぶしく光って見えた
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?