下を向いたら向いたで
最近、自分の感覚に自信が持てない
はやい話、ちょっと、おかしいな
マナモは、そう理解している
帰り道、下ばかり見ていて
こんなんじゃあいけない、と
ぐわん、勢い顔を上げ
夜空を見てみたら
ふわっと浮いちゃう感覚におちいり
その感覚が気持ちのいいものではなくて
むしろ、気持ち悪い、と感じられ
再び、下を向いてみたり
下を向いたら向いたで
道に落ちている、ちょっとした木の枝が
ヘビに見えてしまう
木の枝がヘビに見えてしまうとか
床に落ちてるちっこい毛玉が虫に見えたり
なんてことは、いまにはじまったことではない
まあ、簡単に言って、マナモは、目が悪い
そのことは、マナモも理解している
理解しているのだけれど
毛玉だと思って手で拾おうと思ったら
実は虫だった、なんてこともあって
心底、油断ならない
目が悪いと自覚してるからって
なんにも警戒しなくて大丈夫
なんてことにはならないんだぜい
虫から忠告され
そうだねえ
あらためて、マナモは
自分を戒める