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#64私の許容範囲

私は常に意地を張って仕事をしています。というのも私の許容範囲を学校は常に超えてくるからです。

私はありがたいことに十数年の教師経験の中で何度も担任をさせていただきました。1クラスの生徒数は30人の時もあれば、40人の時もありました。何とか毎年無事に終わってるんですが、正直にいうと、毎年私の許容範囲を超えているんです。

30人クラスだった場合、1人か2人。40人クラスだった場合、2人は確実に私と馬が合わない生徒がいます。感覚でいうと20人に1人は話が合わないんです。テンポが合わないんです。解釈が合わないんです。

これは私のせいでも、その子のせいでもないと思っています。お互い人なので、合う人、合わない人がいて当然だと思います。はっきりいって仕方がないことなんです。

私が1番辛かったのは30人学級の副担任なしです。4月に蓋を開けた瞬間、1人か2人の子が私と合わず1年間過ごさないといけないんです。もちろんそれも社会経験としては非常に有意義な経験だとは思うんですが、もっと他の可能性を探ってもいいと思うんです。

もちろん私も全力でぶつかり続けます。でもやっぱり合わないんです。最近は逆にこれを合わそうとする方が失礼なんだと思うようになってきています。とにかく合わないものは合わないんです。寄り添っても煙たいし、引き離しても煙たいです。合わないってそんな存在なんです。教師も人間です。合わない人がいて当然です。教師だからという理由で生徒全員と会うなんて思わないほうがいいと思います。

私が助かるなと思った組織の図は40人学級で副担任付きです。しかもその副担任の権限は担任並みです。これがとてもやりやすかったです。副担任の先生とは、あえてキャラの違う先生と多くを組むことで、根本的な「合わない」の解消に努めました。これがうまくいったんです。

結論をいうと、学級は20人が1番いいと思います。これは私の許容範囲が狭いのかもしれませんが、20人以上は厳しいです。関わりをもっと薄めてもいいよといわれるといけると思うんですが、不登校への対応や保護者の対応、いろいろなことを考えると正直厳しいと思います。まぁ制度が変わって「持て」と言われたら100人でも200人でも持つんですけどね。

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