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#60答え合わせ

学生の頃、「大人は変だな」と思うことがよくありました。特に先生に対しては批判的な目で見ていたように思います。もちろん、師と仰ぎ、人間としても尊敬できる先生も数人いました。しかし、そういった先生方を除けば、教師という存在自体にあまり良い印象を持っていなかったのが正直なところです。

学生時代の私は、先生から見れば扱いにくい生徒だったと思います。教師になった今だからこそ理解できるのですが、私の性格は先生にとって厄介なものだったでしょう。

客観的に見ると、周りをまとめる素質があるのに、それをしようとしない。リーダーとして動いている時は、先生の期待通りに動くので良い存在なのですが、そうでない時は、先生にとって目の上のたんこぶのような存在だったと思います。私自身が教師になって、このタイプの生徒は本当に扱いづらいと感じます。リーダーにすると学年やクラスの中心になりすぎるし、外すと腐ってしまう。本当に面倒な存在です。

逆に考えると、このような生徒が気持ちよく過ごせる環境を作れば、他の生徒も納得してくれるはずです。つまり、環境に対して最も厄介なのは私のような生徒だったのです。

では、当時の私はなぜそのような行動をとっていたのか。当時は自分でも分かりませんでしたが、大人になり教師になって、ようやく理解できるようになりました。

要するに、私は先生に納得していなかったのです。中途半端な指示、自分中心、自分勝手な先生に納得できなかったのです。先生への不満が、私の行動の根底にありました。

そのような生徒がいると理解した上で、学校の制度に関わると、様々なことに目が向くようになります。すると、時間が全く足りません。働き方改革とは真逆の状況です。

私の持論ですが、教師は働き方改革で仕事が減るという認識を改める必要があると思います。教師になりたい人が減っているのは理解できます。しかし、働き方改革を推進しても、志望者が増えているとは言えません。現状のままでは、働き方改革を進めても定時で帰れるようになるかもしれませんが、私のような生徒がさらに反発し、学校が収拾不能になるのではないかと考えています。

ちなみに、学生時代の私が厄介だったのは、真面目だったからです。かなり真面目だったと思います。だからこそ、反発した時の影響が大きかったのです。私のような生徒を味方につけるには、ある程度自由にさせるか、真剣に向き合うしかありません。

働き方改革は重要です。しかし、現状のまま教師が権利ばかりを主張する状況が続けば、学校はさらに荒れていくのではないかと懸念している私でした。

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