「ソラナックスを信じろ」と、最上級としてのジェラピケと

たかが15分、されど15分。
過呼吸になったことがある、予期不安が募るので避けていた区間の電車。
15年前はしょっちゅう往復していた区間ですが、乗車回数は昨年が1回、一昨年が0回。
イコール住んでいる市内から出ていないという現実がしんどくて、でも苦手な歯科に行くには避けて通れない区間ということで、一昨日出かけてきました。

そして一日挟んで、今日また出かけることにしました。
その前の日は4時間半しか眠れず、夜になってもあまり眠気が来なかったので、1週間以上飲んでいなかったゾルピデム(マイスリー)10mgを飲んだら、トータル7時間くらい眠れて、「今日は行けそうだな、行きたいな」と思ったので、3日間で2回目の苦手な区間へ。

2日前は通っていた大学を訪れたり、大火で燃えた懐かしの地区を歩いたりしました。
書店が好きなので、今回はGoogleで検索して見つけた、駅の近くにある古書店に行く計画を立てました。
あとはなるようになるさ、の精神というか。

アルプラゾラム(ソラナックス)0.4mgを服用し、50分後にタクシーを呼んで、最寄りの駅へ。
ゾルピデムでやや体が重たいのか、アルプラゾラムがまだ効いていないのか、軟便だったからなのか、タクシー内で心はややざわついていました。
シートベルトの留めるところが分からずにじたばたするのは毎度のこと。
締め付けられる「マイナス感」よりも、背筋が伸びる「プラス感」があるのも毎度のこと。

乗る予定だった電車よりも一本早い電車に乗ろうとするくらい、焦りと不安がそれなりに。
一昨日はそんなことなかったのですが。
だけど焦って乗らなかったのは正解。
座れない可能性が高かったし、コンビニでお茶を買う、トイレをすませる、ゆっくり歩くというルーティンはやっぱり疎かにしない方がいいと思います。

駅のホームで電車を待っている約10分間、一昨日はほとんど感じていなかった不安に、押しつぶされるまではいかないですが、それなりに苛まれていました。
一昨日は出かける前に一泣きしたし、既に昼食も取っていたし、よく眠れていたし…微妙な体調の違いを意識し過ぎていた気がします、今となっては。
そしてそれは仕方ないと、今となっては思います。

「過呼吸なるかもしらん」と思った時、自分に言い聞かせたのは…
「緊張するのはフツーだから」と「ソラナックスを信じろ」。
すると、電車が到着した頃には心が穏やかな状態に。
参考までにソラナックスを飲んでからおよそ1時間20分後です。

穏やかな気持ちで目的地の駅に到着し、私がしょっちゅう利用していたトイレがびっくりするほどきれいになっていたことに驚き、お目当ての古書店へ向かいました。
割と最近の本から何十年も前に発行された雑誌まで幅広い品揃えでした。
買いはしませんでしたが、エイミー・モーリン著『メンタルが強い人がやめた13の習慣』は良い本だなと思いました。
「メンタルが強い人」という表現に少し引っかかったけれど。

それから駅を挟んで反対側にある大型書店へ。
リニューアルする前は、本当に数え切れないほど訪れていました。
やっぱりメンタル系・心理学系の棚に行ってしまうのですが、さすが九州で二番目に大きな街の書店ということで、品揃えが半端でなく、存在を知らなかった、タメになりそうな本にいろいろ出会えました。

立ち読みしながら、泣きそうになったのが、妻咲たち(原作)・あらた真琴(漫画)著『まさか、私がパニック障害!?』(https://ddnavi.com/serial/masakawatasiga/)。
同じ職業の著者の「薬がこわい」のは共感しまくりですし、パートナーの理解のなさには胸が締め付けられましたし、「当たり」のカウンセラーさんの言葉には私も心が軽くなりましたし。
「パニック障害、不安障害関連の本を読んできたけれど、いまいちしっくりこない。共感できない」という人は読んでみてもいいかもしれません。

和田秀樹著『不安に負けない気持ちの整理術 ハンディ版』も立ち読みしましたが、自分には響く本でした。
機会があれば買いたいと思います。

「あー。歯の治療するのなら、静脈麻酔になるから、4時間絶食だなぁ。ただの絶食ではなく、いろんな不安が重なる絶食だからしんどいなぁ」と思っていた私。
大型書店を出たぐらいで、だいたい朝食から4時間後。
空腹と不安感が結びついている私ですが、不安のレベルは許容範囲内で上下していました。

とりあえず手元には出かける前につくった、小さなのり弁当(のりと白飯)のみ。
おかずを探し歩いた結果、「よし、焼き鳥にしよう」と。
ただ「脂っこいものを食べて調子崩さないかなぁ」と相変わらずの心配症。
店員さんに「脂っこくないの、どれですかね…?」とすっとんきょうな質問をしたら、「ハツとモモですかねぇ」と親切に教えてくれました。
結果的に言うと、2本では足りなかったです、美味しかったけれど。
濃い味は白飯と合いますなぁ。

帰りの電車に乗ろうとしたところ、10分後と30分後があって、後者を選び、しばらく駅ビルのお店を巡りました。
それくらいの余裕はありました。
グラニフもフランフランもニコアンドも全部懐かしかったです。
グラニフのTシャツ、大学生の時、よく着ていました、木から花がたくさん咲いているデザインとか(雑な表現)。
ポケモンコラボがいろいろありましたが、私はワニノコが好きなので、うーん。

「ジェラートピケは近くの商業施設から駅ビルに移転したんだなぁ」と遠巻きに眺めながら、「おこ、もこ、ジェラピケの三段活用、懐かしいな」とも思いました。
「おこ」が怒っている、「もこ」が結構怒っている、「ジェラピケ≒もこもこ」がハイパー怒っている、という感じで、私は結構口に出して言っていたような。

どうなることかと思いましたが、やっぱり好きな街だな、楽しいなと思えた数時間でした。


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