私が考えるオーガニック商品の普及が日本市場において停滞している原因

こんにちは、あーモンドです。
本日は私が考えるオーガニック商品の普及が日本市場において停滞している原因についてお話したいと思います。

この原因は、
日頃から自分の手に取る物の構成要素を意識するという価値観が日本の消費者心理にあまり含まれていないからだと私は考えます。
この価値観については前回の記事でも触れていますのでよければそちらもご一読ください。

それでは早速、私が何故"日頃から自分の手に取る物の構成要素を意識する"という価値観が日本で不足していると思うのか、

そして何故オーガニック商品の普及においてこの意識が必要だと思うのかについてお話ししたいと思います。

私が何故日本においてこの価値尺度が不足していると思うのか、
それは先にも述べた様に日本に住む人々の消費者心理にあります。
多くの人の場合、食べ物/衣服/日用品を買うに当たっても、
流行物、特売品、期間限定、かっこいい/可愛い、話題性 
といった点を重視している傾向があると思います。
特に最近の日本の経済活動においてこれらを象徴するワードとして、大量生産系女子、タピオカブーム、インスタ映え、インフルエンサー事業などが挙げられます。

そしてこれらには消費行動の一貫性を見受ける事ができます。
つまり人々の関心が一時的な興味関心に左右されているのです。
勿論自分なりのこだわりを持って消費選択をしている方もいると思います。
しかしその選択も、やはりブランドや系統、好みに左右される事がほとんどだと思われます。

私が何故これらの点を指摘するのかというと、この消費心理の裏に、
日本人の日本製品に対する圧倒的な信頼と安心感が裏づけされていると思うからです。

日本の食べ物は新鮮で美味しく健康にいい、商品やサービスの質がよい、と言った根底を疑う事のない、とても自負の強い価値観が広がっています。
だからこそ、1つ1つの品質や製品の流動の過程を意識する事が殆ど無いのです。
つまり、日本では人々に共通して、日本で売っているものなら何を選んでも大丈夫、という漠然とした意識が潜在的に刷り込まれていると言えるのです。

では、何故この意識が日本におけるオーガニック商品の普及を妨げていると言えるのか。

それは、消費者がオーガニック商品を選ぶ有意性をあえて見出そうとする必要性を欠如させてしまうからです。

つまり、一般的に日本市場で普及している商品が安くて質が良く購入する上で過不足がないのに、何故一見単に質がちょっとよさそうで値段が高めなオーガニック商品を手に取る必要があるのか?と感じさせてしまうのです。

この正論であるとも言える意識が日本の消費者の最初に思う点である事は、事実想像に容易い事であると思います。

しかし、日本で売買されている商品の質は他国と差して変わらないのが実態です。
また、製造過程や市場に展開されるまでの段階において、目の前にある商品が一体どんな行程を経て私たちの手に渡っているのかという点を一切危惧しない事は、単純に一度再考するべき意識であると私は思っています。

付け加えてこの意識は、日本におけるグローバル化において足止めをしている要素でもあると私は考えています。
何故なら、海外から日本に訪れる人たちにとって、1つ1つの商品に何が含まれており、どの様な経緯を辿って販売されているのかという事実は、商品選択において欠かすことの出来ない視点だからです。

特に食べ物を選択する事においてこの点が反映されていると言えます。
私の実体験でいい参考例があります。

私は留学生活中幾度と日本料理パーティーを友人と開催してきました。
それらの中で特に印象に残ったのが、そばと素麺と冷麦の食べ比べをする事になった時です。私は食料調達係だった為買い出しに行き、麺類とめんつゆを買いました。その時はなんの気無しに商品を選んで買ったのですが、
パーティーの当日、インド人の友人に、めんつゆは一体何で作られているのかと聞かれ、私は水と醤油とカツオ出汁と味醂でできていると言いました。
するとその友人は、私はビーガンだから魚を食べることができないんだ、だからめんつゆをつけて食べる事はできないと言っていました。

私はそれを聞いて、あ、そっか、単にめんつゆとして認知しているものにも何が含まれているのかを配慮をするべきだったのだ、とそこで気がつきました。

その時は麺類をつゆなしで友人に食べさせるのは流石に申し訳ないと思ったので、ネットでビーガン用のめんつゆがないかと探し、結果レシピを見つけることができたのでその友人にはそのめんつゆを使ってもらいました。

この例は私にとって1つの学びでもありましたが、
それ以上に、この認知を持って商品選択をしている人はどれほど日本にいるのか、
また食品を扱う企業や飲食店でビーガン向けにあえて商品を展開しているお店は今日の日本市場においてどれほどあるか、
また、そういった食品に含まれている素材を全て目に見えるようにしているお店はどれほどあるのか、という疑問をもたらしました。

事実、これらの点において事細かに配慮をしているお店は決して多いとはいえないと思います。
つまり、それは日本に旅行をしにきている海外の方が楽しめる日本文化の選択肢を限りあるものとしているといえます。
だからこそ、この点を改善さえしていけば、

今ある既存の日本のサービスをより多くの人に、存分に楽しんでもらえる様になるといえます。

グローバル化を進めていくにおいても、日本の経済活性化と商品の製造過程の改善を促す為にも、まさにオーガニックと物を選択する上での価値尺度の意識を広める事は有意義であると言えるのではないでしょうか。

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