1007 定番という強み
こんにちは!
(一社)全日本ミニマリスト協会です。
【定番という強み】
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僕は物を選ぶという作業がとても嫌で、時間がもったいないとついつい考えてしまいます。
「選択する」という作業は実はエネルギーが大変いる作業で、むしろ一日中、人は何かの選択に迫られているのは明らかです。
・朝ごはん何食べる?
・コーヒー飲む?
・何時から準備する?
・この後の行動はどうする?
・朝食に使った食器は今洗う?夜洗う?
そんな小さな日常のことから、仕事に移れば業務のこと、組織のこと、〆切のこと、タスク管理、スケジュール管理、お客様のこと。。。
あらゆることが日々選択されて、自分が最適だと思う解によって行動していると言っても過言ではありません。
人は一日35000回の思考をしていると言われますが、
その思考の最終地点は「最適を選択するため」と考えてよいかもしれません。
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これほど一日で考え、選択をしているのにさらに余計なことを選択しようとすると、疲れてばかりで体力が残りません。
僕はしょーもないどうでもいいことの選択を極力少なくして、選択する回数をできるだけ少なくしたいのです。
そこでチカラになってくれるのは、《定番》です。
この定番は、世の中の定番ではなくて自分の中にある定番を決めること。
世の中の意見とか大多数の考えとかはどうでもよくて、世の中がいくら良いと言っても、自分にとっては良くないと思える物事はたくさんあるので、ほっとけばよいです。
自分の頭で考える、定番とは何か?ということがポイントになります。
例えば、時計で考えてみましょう。
よくある定番の高級時計と言えば、ロレックスはよく耳にすると思います。
確かに高級で長持ちして、持ってる人も多くて、デザインも洗練されてオシャレだし、それなりのステータスがあると思います。
僕自身もロレックスやウブロ、オーデマピゲなどの名だたる超高級時計はいいなーと思いますが、だからと言って欲しいとは思いません。
持ったことがないから持ってみないとわからないことはあると思いますが、
おそらく今の価値観でこれならば、きっとこの先も持つことはないと思われます。
なぜなら、自分の定番ではないから。
新しく時計を買おうと思うその感情も無駄だし、探しに行くのも手間だし、どうせ高級時計なんて持っても飽きる自分が見えてるし、時計の本質は時間がわかることだから、今持っている時計で足りてしまうという結論にいつも落ち着きます。
そして、その定番の時計はG-SHOCKで、しかもチープカシオと言われる1000円の薄っぺらくて軽い時計。
僕の定番はこれなので、今使っている時計が壊れてもまた同じチープカシオを買うでしょう。
話によると滅多に壊れる時計ではないのでおそらく僕が死ぬまでは使えると考えていますが。
そんな感じで、自分が持っている物の定番を決めてしまうと、所有物に対して他に何を持とうとか、何を手に入れようとか、何があるかとかを探すことも求めることもしなくなります。
そうなることで、今持っている物を大切に扱おうと思えてくるし、自分が今持っている物が最上級に自分に合っている物だと考えられるようになってきます。
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新しい物を求めることがダメとか、そんな質素な生活をしたくないとかいろいろ思うことはあると思います。
しかし、僕は自分と向き合って考えた結果として今の価値観に落ち着いたので、誰に何を言われても大きな影響はありません。
自分は自分でしかないのです。
こんな生活をしていると、ケチ、質素、守銭奴、お金をそこまで使わないのは何が楽しいなんていうことを言われることもたまにあります。
全然何を言われても僕の人生には1ミリも影響はないのですが、
ここでよく考えてほしいのです。
お金を貯めたいわけではなくて、
本当に必要な物には使って、不要な物には使わない
ただそう決めているだけの生活をしているだけに過ぎません。
何も難しいことは特別していません。
ただ、いらないからお金を払いたくないし、
いるからお金を払う。
答えをシンプルにしただけなのです。
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とは言え、生きるために必要な物はあるので、極力物を持たなせい生活とは全然違います。
ミニマリストとして持っている物は比較的多いかもしれません。
でも、多いから良い悪いの話ではなくて、自分が持っている物をちゃんと把握できているかどうかが大事なのです。
持つ物を少なくし、さらにそれらを定番化させるメリットはたくさんあります。
人によっては冒険心が全然ないとか、新しいのを試さないのはつまらないという人もいるとは思いますが、それはそれで楽しめばよいと思います。
僕はすべてのことにあてはめているわけではなく、自分で考えた上で定番を決めたら楽になれることがたくさんあるという事をお伝えしたいだけなのです。
例えば服を買うにしても決めているし、靴もほぼ決めている。
食器はほぼ買わないけど決めているし、コップも決めている。
財布も決めているし、洗剤だって決めている。
トイレットペーパーもティッシュも車もほぼ決めています。
そうすることで悩む時間を圧縮するのです。
僕の人生において悩む時間と選ぶ時間は無駄だと思っているので、
できればその時間を究極まで圧縮して、自分にとってもっと大事なことに注力したいと考えています。
悩むことが楽しい、選ぶことが楽しければ話は別です。
その考え方を僕は否定するつもりは毛頭ありません。
だから、僕の考えも否定される権利はないはずです。
服で言うならば、《私服の制服化》と言われることを、
他の日常にもあてはめているイメージです。
服だけに限らず、様々なことにあてはめたらもう考える必要がなくなる。
この快適さが、僕にはちょうど良かっただけです。
定番にしたいこと、何かありますか?
もしくは、定番から外してみたいこと、ありますか??
どんな選択でも、自分で考えて、自分軸で決断することです。
周囲とか友達とか仲間とか世間一般とか常識とか、そんなことはどうでもいい。
自分の選択をいかに自分がしていくのか。
そこがカギなのです。
定番することで楽になるならば、いっそのこと定番化してしまいましょう。
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