教育のデジタルディバイド|タブレット学習の導入で広がる「格差」を考える。
こんにちは、オールコネクトの広報担当です。
2023年も既に1ヶ月が過ぎようとしていますね。
今回の記事は、私が通信の会社にいる中で目に留まった、気になるトピック『デジタルディバイド(Digital Divide)』を紹介します。
■『デジタルディバイド(Digital Divide)』とは
『デジタルディバイド(Digital Divide)』という言葉を聞いたことがあるでしょうか。デジタルディバイドとは、日本語で「情報格差」のこと。
インターネットやパソコン等の情報通信技術を利用できる者と利用できな
い者との間に生じる格差を指します。
■『GIGAスクール構想』とは
コロナウイルスの流行で、社会ではテレワークやリモートが普及したのと同時に、教育現場でもオンライン学習が急速に進みました。
まず、2019年に文部科学省が打ち出した「GIGAスクール構想」。
「GIGAスクール構想」とは、児童生徒一人ひとりに、端末と通信ネットワークを一体的に整備するというもの。
GIGAスクール構想は、日本のICT教育の遅れを取り戻し、コロナウイルスなどの社会情勢の変化に対応するための取り組みの1つとして打ち出されました。
■『ICT教育』とは
ICTとは「Information and Communication Technology(情報通信技術)」の略語。つまりICT教育とは、情報通信技術を取り入れた教育方法のことです。
日本は世界と比較してICT教育が遅れていると言われています。
文部科学省の「学校教育情報化の現状について」(令和3年)によると、『児童生徒に対して、課題や学級での活動にICTを活用させる割合(中学生)』は、参加国の平均が51.3%なのに対して、日本は17.9%でした(調査実施は2018年)。
コロナ情勢の影響、そして「GIGAスクール構想」も追い風となり、日本では急速にICT教育が進められているのです。
■通信環境の格差
教育の現場では、多くの学校で授業にタブレット端末が導入されています。
授業の後、各家庭に持ち帰らせるかどうかは、各自治体により異なるそうですが、タブレット端末は宿題や調べ学習、復習などにも使える非常に便利なツールですよね。
私が小学生の頃はみんなでパソコン室に行って、早く文字を入力する練習・ペイントで絵を描くみたいなことしかしていませんでしたし、大学生のころにiPadやPCでノートを取る学生はごく少数派でした。
最近、高校生がiPadで電車の中で勉強している姿を見かけると、便利そうで羨ましいなあと思います。
しかし、教育のデジタル化が進む中で、家庭の事情で通信環境が整備できない児童生徒と、出来ている生徒の間に大きな格差が生まれています。
私自身、「家庭に通信環境がある」ということが当たり前ではない、通信環境が無い児童生徒もいる(そして困っている)ということを最近ネット記事で知りました。
例えば上記の記事「(2020年11月8日付 東京新聞朝刊サンデー版「大図解」)」によると、ICT環境が整っていない家庭に対して何らかの対応策を準備している割合は、全国の自治体の33.8%。支援が必要な家庭への対応が進んでいないことが分かります。
家庭の事情という、経済面での格差の他にも、地域による格差も存在します。自治体によって、対応方法がバラバラなので普及が進んでいる地域とそうでない地域に大きな差が生まれているのです。
こうした育つ環境・場所の格差がありながも、最終的に受験を受ける際はみんな同じ試験を受けなければなりません。
様々な記事に目を通す中で、生徒自身のせいではないハンディキャップは出来る限り無い世の中になってほしいなと強く思いました。
■最後に
SDGsには17個の目標があり、人権、経済・社会、地球環境、さまざまな分野にまたがった課題が分類されています。
そして、その中の4項目には「質の高い教育をみんなに」という目標があります。
通信インフラを提供する企業として、何かの形で社会に貢献できる方法を、これからも考えていきたいと思います!
■参考リンク
最後まで読んで下さり、本当にありがとうございました。
少しいつもより固い内容だなと思いますが、最近思っていたことを
書いてみました。
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