私を取り巻くHSPの人々 〜メンヘラ?神経質?〜
みなさんは、HSP(Highly Sensitive Person)という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
HSPとは、生まれつき「非常に感受性が強く敏感な気質もった人」という意味で、「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」と呼び頭文字をとって「HSP(エイチ・エス・ピー)」と呼ばれています。
HSPは環境や性格などの後天的なものではなく、先天的な気質、即生まれ持った性質であることがわかっています。
統計的には人口の15%~20%。5人に1人があてはまる『性質』であり、稀ではありませんが、裏を返せば、約8割の人はこの性質にはあてはまらないため、HSPの特性は共感を得ることが難しく、HSPでない人たちとの差に自己嫌悪を感じることや、まわりに合わせようと無理をして生きづらさを感じやすくなる性質といえます。 出典:「HSP ハイリー・センシティブ・パーソン|仙台の心療内科・精神科・美容内科マドレクリニック」http://www.madreclinic.jp/pm-top/pm-symptom/pm-symptom-22/
実は、HSPというのは病気でもなんでもなく、とっても身近な人の個性だったりするんですよね。まあこういうのは、HSPについてまとめてあるサイトやnoteがたくさんあるので、そちらを見てみてください𓃠
今日は、このHSPという特性を持つ、身の回りの人々について書いていきたいと思います。
私には両親、妹、1年付き合っている彼氏がいます。母親、妹、彼氏がこのHSPにあたります。彼らはとても繊細で、神経質とも言えます。要するに「気にしい」なのです。
私と父はその反対で、本当に何も気にせず人生を過ごしているので、正直彼らのことを完全に理解できるというわけではありません。笑 何か身の回りに変化が起きても何もせずに気づかずにいますし、人の感情に無頓着と言ったら言い過ぎですが、そこまで気にしません。自由に生きていると言ったほうがいいのでしょうか。
でも彼らは、人の感情や周りの環境に敏感で、気の使いすぎでしんどくなってしまうそうです。
たいていの人は、私とHSPの間くらいと言ったところでしょうか。
母親は人の気持ちに敏感すぎて、私が赤ちゃんの時、私が泣くと全て私が求めているものを察知できたので、私が喋る必要がなくなってしまい、言語の発達が遅れたそうです。こんなエピソードなかなかないですよね。普通はなんで泣いてるのか分からなくて苦戦するのに。。
妹は、音や匂いや気圧に敏感です。とても鼻がいいので、香水が嫌いです。わたしが全く感じられないような匂いまで当てられます。私も鼻はいい方なのですが彼女にはかないません。気圧に敏感というのは、(女の人によくありがちですが)雨が降る前や降った後などに偏頭痛を起こしやすいということです。彼女はよく体調を崩して寝てしまうし、よく生活サイクルが逆転してしまいます。
彼氏は、気分の浮き沈みが激しく、周りの期待やプレッシャーに弱いです。嫉妬心が強かったり、映画を観ると私以上によく泣いてしまったりします(ペット2で彼が泣いたのは衝撃だった)。そういうことに強く反応して、時々限界になってしまうことがあります。そして、周りの人の気持ちにもとても敏感で、気を使いすぎて疲れてしまうこともしばしば。
今の世の中の流行的にも、「メンヘラ」と思われてしまうこともよくあります。いや、もしかしたら多くのメンヘラはHSPであることが多いのかも?
ここからは少し、私と同じように周りにHSPの人がいるあなたへのアドバイス。
私は、周りのHSPの人が悩んでいるときや落ち込んでいる時、最初はうまく励ませませんでした。
死にたいと言われたら、「そんなこと言わないで!」や「生きてないと意味がないんだよ」、「死んじゃダメ」などの言葉を掛けていたからです。
これでは、私を困らせてしまうから相談しちゃダメなんだ…と相手に思わせるばかりで、なんの解決にも至らないどころか、逆に悩んでいる人をしんどくさせてしまいます。
こういう時は、ただただ、「聴く」。
否定せず、周りと比較せず、止めず、
ただただ聴くんです。
泣きたいだけ泣かせてあげる。私は否定も比較もしないから、と言って抱きしめてください。そうなんだ、そうだよね、確かに私も同じこと言われたらそう思っちゃうよ。間違ってないよ、誰も見てなくても、私が見てるから大丈夫。
そして最後に、私にとってあなたがとても大事だということを伝えて。
わたしは、母親や妹や彼氏がときどき羨ましくなることがあります。
あまりにも人の気持ちに疎いからです。人の気持ちがどうしてもわかりません。ある程度わかるけど、気を使おうと思わないとセンサーが発動しない。相手が怒ってから気づくのです。自分のそういうところがきらい。
HSPであることは、HSPでない人に比べて、事象に対して人が受ける刺激が倍以上あるとも言われています。
その分しんどくなってしまうし、それが体調にも影響してしまったり、大変なこともたくさんあるのはよく目の当たりにしています。最近ではHSPの人ほど芸術面において才能を発揮するということも言われ始めたのだとか。
時として消えたくなったりもする彼らが、私には愛しく、羨ましくさえあります。
今、もし自分が人と違っておかしく思えて、対人関係で苦労している人がいたら、是非HSPの簡易チェックなどしてみたらいいと思います。
私が言いたいのは、HSPも一つの個性であり、その個性を受け入れて、しんどくならない方法を模索するべきだということです。
世の中には、私のような人の感情に疎く、察する機能が弱い人間もいるのです。そんな人が世の中の普通だとは思わないでほしい。深く考えてしまうのも個人の性格であり、尊重されるべき個性なのです。これ、ガチで。
普通はHSPの人は周りに少ないものですが、私と父はどうも恵まれていたようです。でも他国と比べて日本には比較的多いらしいですよ!
私が今日HSPについて書いた理由は、"HSPが認知されて欲しいから"というわけではありません。HSPの持つ特性が個人の特性として認められ、人々がより生きやすい世の中になることを願っているからです。
参考程度に、おうちにあるHSPの人向けの本を紹介しておきます。
著者の方もHSPだそうで、とてもわかりやすい本だそうです。もっと楽に生きられますように、何かの手助けになれば幸いです。
それでは今日も、読んでいただきありがとうございました。
皆様からのコメントお待ちしております!おやすみなさい^^