Nikkor Z180-600mm f/5.6-6.3VR レビュー
こんにちは♪Aliceです!
8/31に発売されたNikkor Z180-600mm f5.6-6.3VR(以下Z180-600)を、9/10(日)に競馬撮影に投入して来ました。
9/2〜3の土日にもカワセミ撮影など、テストは済ませていましたが、やはり競馬撮影に使ってみない事にはレビュー出来ません。
結論から言うと競馬向きで最高です!
今後5年以上は『競馬撮影におけるド定番レンズ』になると思います。
狭い中山競馬場において、構図のバリエーションを増やすためにも180-600mmという焦点距離がドンピシャ!
しかもズームリングの回転角が70°と小さいので、600mmでレースを撮りながらサッと180mmに広げて近距離も撮る、なんて事が簡単に出来ました。
【インナーズーム】なのでレンズの伸び縮みが無いのも、もちろん素晴らしいことです。
この日は一切絞らず、全て開放f6.3で撮影しましたが、日当たりも良くf6.3でも低ISOで撮影出来ました。
作例撮りでしたので、流し撮りはせずに止めて撮りましたが、2kg以上ある600mmですから、ラフにシャッターを切ると微小な手ブレは避けられない印象で、ガシッと構えて丁寧にシャッターを切る必要はあります。
手ブレ無く撮れれば絞り開放のテレ端600mmでもカリカリに解像します。
Z70-200mmf/2.8の品位を感じるような美しい描写とは違いますが、充分です。
カワセミ撮影で、飛び込み→離水ではオートフォーカスが追い付かなかったので、『AF大丈夫か⁈』という懸念があったのですが、競馬なら余裕でした。
やはりカワセミ撮影がオートフォーカスに対して要求する性能が究極すぎるのですね(その点キヤノンの鳥認識は神性能)。
180mmから600mmという焦点距離も競馬にBESTですが、
価格が高すぎない
重量が重すぎない
長さが長すぎない
という3つの『すぎない』が競馬向きなポイントだと思います。
一眼レフ用のAF-S200-500mm f/5.6も概ね上記の3つに当て嵌まりましたが、ズームすると相当伸びるし、ズームリングの回転角が大きすぎました。
まさに正常進化、ユーザーの要望に応えた最高の進化を遂げていると思います。
このレンズが最安値23万円を切る訳ですから、買わない理由が無いです。
よって、人気になるのは当然です。
大口径単焦点との比較はどうか?
普段他のカテゴリーで撮影されている方が競馬場に行くと、ここはオリンピック会場のプレスカメラマンの待機場か?と二度見するほど【白い大砲レンズ】がズラリと並んでいます。
具体的にはヨンニッパ・ゴーヨン・ロクヨンですね。
しかし勘違いしてはいけません。
彼らはマスコミ・メディアに雇われたカメラマンでは無く、一般競馬ファンです。
GⅠレース当日は特に、一般ファンのエリアにそんなに白い大砲レンズが数十本もズラ〜っと並んでいるので、普段他のカテゴリーを撮影しているアマチュアフォトグラファーの方も近寄り難いのです。
ヨンニッパ・ゴーヨン・ロクヨンを持っていないと、最前列でレース撮影が出来ないのだと、気後れしてしまうのですよね…。
(他にも、レンズが白くないと馬鹿にされそうだからキヤノンじゃないと駄目かな…とか。)
断じてそんなことはありません!
ズームレンズから大口径単焦点レンズまで使って、長年競馬を撮影して来た私が断言します。
『Z180-600mmでOK、これで行きましょう!』
テレ端600mmで撮影する際、差が出るのは暗い天候状況の時です。
600mm F4がISO1600で撮影できる露出は、600mm F6.3ではISO4000になります。
ISO4000になるのが嫌なら【流し撮り】してしまえば良いのです!
シャッタースピード:1/2000
絞り:F4
ISO:1600
↓
シャッタースピード:1/100
絞り:F6.3
ISO:200
上記はほぼ同じ露出に相当します。
※因みにこの露出は、11月4週目のジャパンカップの時刻(16時前)、晴れでも日没直前の薄暗いシチュエーションに相当します。
参考にして下さい。
という訳で、1日も早くこのZ180-600mmの素晴らしさを競馬撮影者の皆様にも体感して頂きたいのですが、、、次回入荷は先になると思われます。
増産はしていると思いますが、バックオーダーを捌くまで時間が掛かると思いますので、Zマウントの方は1日も早く予約注文する事をお勧めします。
また、これを機にZマウントに乗り換えを、という方も多いと思います。
そこで求められるのは、名機【Nikon D500】の後継機種ですね。
そのお話は長くなるので、またの機会に記事にしたいと思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう。
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