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旅の記憶 聖地やアートや

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旅先の体験や景色の記憶を掘り起こして整理中です。一期一会の場所、再訪したい場所、まだ見ていないあの場所など。
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#旅の記憶

聖地へ|熊野詣(2)

飛瀧神社(ひろう神社) 飛瀧神社の御神体は瀧そのものです。 そのため拝殿や本殿はありません。 熊野那智大社の別宮です。 那智瀧 神武天皇東征の時、那智の浜から上陸し困難にあうも、八咫烏(やたがらす)が先導してからは那智の滝を発見し、大己貴神(おおなむちのかみ)が顕れたとして祀り、その後無事大和へ至ります。 滝は御神体の大己貴神であり、飛瀧権現であり、本地仏としては千手観音であるとされています。 熊野信仰 神武東征神話、吉野や高野山につながる山岳霊場である熊野。 平安

旅へ|屈斜路湖・摩周湖、網走監獄

龍の祠 屈斜路とは、アイヌ語の「沼の流れ出る口」を意味する言葉に由来するそうです。 屈斜路湖畔にある「龍の祠」を見て来ました。ここを目的にする人はほぼいないと思いますが、何しろ龍好きなのです。 ・・・前泊したお宿の窓が眩しくて眼が覚める。 時計の針は午前3時過ぎ。 後で調べると当日の日の出時間は3:30過ぎ頃でした。 さすがは北海道・・・本州よりかなり早いです。 写真は暗めですが、肉眼ではとても明るい見えてました。 早朝、お宿の近くにあるという龍の祠へ向かいます。 行き

聖地へ|熊野詣(1)

熊野詣 「熊野詣」が盛んになったのは、延喜7(907)年の宇多法皇の「熊野御幸」に始まるといわれています。 正暦3(992)年の花山上皇は、那智の滝の上流で千日修行を行い、その後西国三十三所霊場を旅しました。 現在の西国三十三所巡礼の始まりです。 花山上皇は、2024年大河ドラマ『光る君へ』で藤原伊周、隆家に矢を射掛けられたあの上皇様です。 熊野詣の盛衰 平安時代に浄土信仰が拡がると、那智は観世音菩薩の補陀落浄土、速玉大社のある新宮は薬師如来の東方浄瑠璃浄土、などとみな

杉本博司ギャラリー 時の回廊

2022年にオープンした「杉本博司ギャラリー時の回廊」。 パーク棟のもともとのラウンジスペースを拡大リニューアルして杉本博司作品の専用空間となりました。 新たな専用ラウンジは杉本博司+新素材研究所によるもので、「三種の神樹」と呼ばれる巨木のテーブルが鎮座しています。半ば化石化した神代杉、樹齢1,500年という屋久杉、樹齢600年の栃の木である。すごいです。 屋外の池には《硝子の茶室「聞鳥庵」》が2014年のベネツィア展示から始まり、ベルサイユ、京セラ美術館を経て、瀬戸内の

江之浦測候所 (1)

旅好きですよと言える程では無いけれど、時々何らかの理由で少し出掛けることがある。そんなレベル。 せっかくの旅先では一期一会の機会を逃して再訪を誓うも2度目がなかなかやって来ない場所が多いが、一方で何故だか何度も訪れる場所もある。 小田原にある相模の海を望む高台にある「江之浦測候所」は2017年10 月にオープンして以来、毎年1度は訪れている何故だかの方の場所。(今までのところ) え、毎年ですか、好きですね、と呆れられたりもする。 東京からほど近く交通が便利という理由もあ