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杉本博司ギャラリー 時の回廊

2022年にオープンした「杉本博司ギャラリー時の回廊」。
パーク棟のもともとのラウンジスペースを拡大リニューアルして杉本博司作品の専用空間となりました。

リニューアルされた室内のラウンジスペース

新たな専用ラウンジは杉本博司+新素材研究所によるもので、「三種の神樹」と呼ばれる巨木のテーブルが鎮座しています。半ば化石化した神代杉、樹齢1,500年という屋久杉、樹齢600年の栃の木である。すごいです。

「三種の神樹」お得意の言葉遊びです(駄洒落ともいう)

屋外の池には《硝子の茶室「聞鳥庵」》が2014年のベネツィア展示から始まり、ベルサイユ、京セラ美術館を経て、瀬戸内の島に落ちつきました。
スンとした感じで佇んでいます。

ラウンジの窓に映える《聞鳥庵》
ベネツィア展示の際、プールなど周囲との方形配置から命名
もちろんモンドリアンとかけてます
松林図

ショップへと続く通路の途中には《光学硝子五輪塔》が収まりました。
屋外壁面には《海景》が追加されています。
池の中をよく見るとシークレットアイテムも発見できるかも知れません。
写真はあえて掲載しませんので探してみましょう。

通路の途中にある光学硝子五輪塔


ちなみに、ベネッセハウスがオープンしたのは1992年。
ミュージアム棟の屋外壁には《タイム・エクスポーズ》があります。
《海景》シリーズを天日に晒して、古色が増して侘び寂びになることを期待した、古美術を扱う杉本さんらしい試みです。

《タイム・エクスポーズ》
瀬戸内の水平線と作品の水平線が合う高さが杉本さんの目線かな?


岸壁に設置された作品は代替わりしています。
潮に打たれ雨風や陽に照らされ、さすがに変化味が濃い状態になりました。当初の作品は2023年の個展などでお披露目されています。

岸壁にも注目
かなり焼けています


ミュージアムショップには「時の回廊」のミニ図録を販売しています。

63ページ 価格1,000円+税


限定ポスターも購入して、後日額装しました。
本物に倣い、あえて画面の周囲をマットで空けてみました。

《ハイエナ、ジャッカル、コンドル》のポスター


杉本博司ギャラリー「時の回廊」、ミュージアムなどは事前予約が必要です
※ベネッセハウス宿泊者は予約不要です
メンテナンスのため休業期間もあるので事前確認が大切です

ベネッセハウスの宿泊棟は4棟あります。
杉本博司作品を堪能したい場合の宿泊はギャラリーと同じパーク棟一択になるでしょう。

パーク棟    杉本博司ファン一択
ビーチ棟    テラスレストランに近い、比較的部屋が広い
ミュージアム棟 ミュージアムレストランの夕食利用が便利
オーバル棟   空に近い、トロッコに乗れる(現在は宿泊者専用)

ベネッセアートサイト直島は1992年のオープン以来少しづつ施設を拡充してきました。パーク棟の完成は2006年。その後少し経って杉本博司の展示空間が出来たと曖昧に記憶しています。(違っていたら教えて欲しいです)

2025年は「瀬戸内国際芸術祭」が春、夏、秋の3期計107日で開催されます。
芸術祭に併せて行くか、あえて合間に行くのか、新しい「直島新美術館」も開館予定なので、行きたいひとも多くなりそうです。


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