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今話題の天気痛(気象病)とは vol.2 ~頭痛、めまい、耳鳴り、自律神経編~

こんにちは!アベです!
本日は、前回の~気圧基礎、関節痛編~の続きです。
まだ、ご覧になっていない方は、お先にこちらからどうぞ!(笑)


では、次に片頭痛や緊張性頭痛、めまいや耳鳴りについてお話していきます。
これらの症状も基本は先程の関節等の痛みと同じです。
膨張した血管が筋肉などに圧迫され、脳への血液供給が乏しくなり
脳が酸欠になることでこれらの症状が現れます。

首にはたくさんの筋肉がありますが頭痛に最も関係するのが後頭下筋です。
その名のとおり、頭の後頭骨の下の方に付く筋肉です。
この筋肉は、頭が前に転げ落ちないように支える筋肉です。
ディスクワークやスマホが主流になってきており、頭を下に向けるような動作で筋肉が緊張し、逆に頭を上げるとこの筋肉は弛緩します。
筋肉が緊張する姿勢をとることが多くなり、小学生でも季節痛による頭痛で悩んでいる子供たちが増えています。


天気痛によるめまいや耳鳴りも頚部での血管圧迫によって
耳への血液量減少によって起こります。
この症状は、耳を掴み痛くない程度に引っ張りながらグルグルと回すことで予防になります。

めまいは、大きく分けて3種類あります。
1、回転性のめまい(視界がグルグル回転するようなめまい)
2、浮動性のめまい(身体がフワッと浮くようなめまい)
3、立ち眩み性めまい(クラッとしたり横に揺れるようなめまい)

この3種類のうち回転性のめまいで耳鳴りや難聴が同時にある場合は、メニエール病や突発性難聴の可能性があり
浮動性のめまいで頭痛や吐き気、手の痺れを伴う場合は、脳梗塞や脳出血の可能性があるため、早期にかかりつけの病院を受診することをお勧めします。

耳鳴りも大きく分けて5種類あります。
1、高音の耳鳴り(キーンやピーなどの耳鳴り)
2、重低音の耳鳴り(ブーン、ボー、ゴォー、ザーなどの耳鳴り)
3、不定期に聞こえる耳鳴り(ブクブク、ポコポコ、グググ、コツコツなどの耳鳴り)
4、乾いた音の耳鳴り(ガサガサ、ゴソゴソなどの耳鳴り)
5、持続する拍動性の耳鳴り(シャー、ジョー、ドクドク、ドコドコなどの耳鳴り)

この5種類のうちめまいを伴う高音の耳鳴りと重低音の耳鳴りは、メニエール病や突発性難聴の可能性があり
持続する拍動性の耳鳴りは、脳梗塞や脳出血の可能性があるため、早期にかかりつけの病院を受診することをお勧めします。


天気痛の根本には自律神経の乱れが大きく関係します。
そもそも自律神経とはなにか知っていますか?
言葉は知っているけど主な働きまでは知らないという方が殆どだと思います。

まず、人間の身体には大きく分けて中枢神経と末梢神経があります。
中枢神経は、脳や脊髄からなります。簡単に言うと司令塔ですね。
そこから出ていくのが末梢神経で、脳神経や脊髄神経、自律神経が含まれます。
末梢神経は、例えばチョキを出そうとした際に第1、4、5指は曲げて第2、3指は伸ばしてと筋肉をコントロールしたり
内臓や循環器系の働きを生命維持にためにコントロールしています。

末梢神経に含まれる自律神経ですが、自律神経も2種類に分かれます。
身体のアクセル役の交感神経とブレーキ役の副交感神経です。
アクセルとブレーキのたとえのように
交感神経は、身体を活動させる時働き、副交感神経は、身体の安静やリラックス時に働きます。

自律神経が乱れるというのは、ブレーキが壊れてアクセルがべた踏みの状態になり、コントロールできなくなる状態を言います。

天気痛で起こる症状は、自律神経の乱れによって
筋肉が過剰に緊張している状態が続いたり
血流が悪くなったりすることが主な要因になります。
また、自律神経が乱れることで気持ちが落ち込みがちになったり
生活習慣、生活リズムも乱れていきより重篤な症状へと移行することもあります。

天気痛を悪化させないためには、自律神経を整えておくのが一番の予防方法です。
身体のバランスを整えておくのも大事ですし、神経系の伝達がうまくいくように刺激を入れてあげることも大切です。
自分で出来るセルフケアは、生活リズムを一定に整えたり、週に何度か適度な運動をする
食事や疲労による身体的ストレスを減らしたりゆっくり寝て回復させたり
心理的ストレスを発散したりということが自分でできることだと思います。


天気痛は、梅雨などの気圧が下がるときだけでなく、季節の変わり目にも多く見られます。
また、クーラー病なども原因になってしまったりするので
季節や気温にあった身体作りも大事だなと思います。
セルフケアをしつつ、身体のケア、バランスの調整もしながら元気に過ごしていきましょう!


最後までお読みいただきありがとうございました。
また、次回もお待ちしております。

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