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【小説】ケータイを変換で軽体(鬱)

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もう15年以上前に書いた代物なので、公開するのに後悔しそう(韻を踏む)なのですが、当時流行った一連の携帯小説の違和感に一石を投じたくて、同じようなシチュエーションを使用しつつ、ど…
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記事一覧

【小説】ケータイを変換で軽体(鬱) 第10話

 成美が小学6年生の或る日、いつものように尚人を連れて友達の家に行こうとしたら、尚人から…

安蘭純史
1年前
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【小説】ケータイを変換で軽体(鬱) 第9話

 成美はわざと過激な発言をして父が動揺するのを期待したが、予想外に反応は薄く拍子抜けした…

安蘭純史
2年前
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【小説】ケータイを変換で軽体(鬱) 第8話

 「ただいまーっ」  なるべく抑揚の少ない声で玄関を開けてから言うと、母が玄関まで一人で…

安蘭純史
2年前
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【小説】ケータイを変換で軽体(鬱) 第7話

 Re:k@へのメールを打ち返して帰路を急いでいると、目前の文房具店から眼鏡を掛けて化粧っ毛…

安蘭純史
2年前
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【小説】ケータイを変換で軽体(鬱) 第6話

 Re:k@からのメールは同年代にしてはとても子供っぽい印象を与えたものである。  今時の高…

安蘭純史
2年前
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【小説】ケータイを変換で軽体(鬱) 第5話

 ファーストフード店を出てその店先で解散する事になり、馴れ合いの簡単な挨拶を交わしてその…

安蘭純史
2年前

【小説】ケータイを変換で軽体(鬱) 第4話

 やっと店を出た頃はすっかり辺りが暗くなってきており、携帯で時刻を確認すると8時過ぎになっていた。  成美は一応門限を七時半と決められてはいたが、母が何故か必要以上に理解力があるせいでそんなに父親からも怒られた事がない。  或る日はついつい話に盛り上がって帰宅したのが9時前になってしまったのであるが、恐る恐る家に帰ると誰からも何も言われずに拍子抜けした。  小さい頃に遊び過ぎて遅れて帰ってきた時は、まるで誘拐された後に解放されたかのように母親に大袈裟に泣かれ、父親からは

【小説】ケータイを変換で軽体(鬱) 第3話

 既にファーストフード店に入って2時間は経過していたが、成美と澤口達の会話はまだまだ終わ…

安蘭純史
2年前
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【小説】ケータイを変換で軽体(鬱) 第2話

 授業が終わると澤口と高嶺の3人でいつもつるんで帰るのが日常になっている。  仲間内でそ…

安蘭純史
2年前

【小説】ケータイを変換で軽体(鬱) 第1話

 「それでね、安田先輩と美香が誰もいない時間帯の部室から、こそこそ出てくるところを見ちゃ…

安蘭純史
2年前
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