【小説】ケータイを変換で軽体(鬱) 第4話
やっと店を出た頃はすっかり辺りが暗くなってきており、携帯で時刻を確認すると8時過ぎになっていた。
成美は一応門限を七時半と決められてはいたが、母が何故か必要以上に理解力があるせいでそんなに父親からも怒られた事がない。
或る日はついつい話に盛り上がって帰宅したのが9時前になってしまったのであるが、恐る恐る家に帰ると誰からも何も言われずに拍子抜けした。
小さい頃に遊び過ぎて遅れて帰ってきた時は、まるで誘拐された後に解放されたかのように母親に大袈裟に泣かれ、父親からは