ドラマ『かぞかぞ』(第6話)&『西園寺さんは家事をしない』(第8話)
家族をめぐる「楽しい」や「悲しい」など一言では説明ができない、情報過多な日々の出来事を、笑えて泣けて考えさせられて、心がじんわり温かくなる令和の新しいホームドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった(#かぞかぞ)』の第6話。
七実(河合優実さん)は会社へ行けなくなってしまった…。家族も環(福地桃子さん)もみんな心配。だけど七実は素直になれず、みんなの好意にそっぽを向ける。そんな時はそう、草太(吉田葵さん)の出番。元気づけようと七実を遊園地に連れ出して、道中色々起きる。
前回、自分のせいで社内外にコンピューターウイルスを拡散させた大失敗や、自社製品の宣伝のため、プライベートを切り売りし、結果家族のことを「悲劇」とレッテル張りをされ、深く傷ついた七実。
有休消化という名の出社拒否で、無気力に過ごす姿を、祖母の芳子(美保純さん)は元気な時との落差から「ジェットコースター」と表現。それを聞いた弟の草太は、七実がジェットコースターに乗りたいのだと勘違いし、嫌がる七実を連れ出すことに成功。
道中、草太にペットボトルを開けてくれるよう依頼してきた智恵子(関えつ子さん)、及び草太の同級生・ひな(小林桃子さん)との様子や、自販機でお札を小銭に崩す姿を見て、草太の成長や知らない一面を発見し、感動する七実。
改めて亡父・耕助(錦戸亮さん)の手帳を読むと、家族のことを文才のある人に書いてもらい、ドラマや映画になることが願いだと知った七実。昔のSNSを引っ張り出しますが、パスワードがわからず。そこにやってきた草太が「笑って、七実ちゃん、笑って」と。それで閃いた七実。パスワードは
「smile73smile」
そんな天啓ともいうべき奇跡の直後、現れたのは耕助。これまでも、草太にだけは見えていた耕助ですが、ついに七実にも見えるようになり。亡くなる直前、耕助に「死んでまえ」と悪態をついたことをずっと後悔していた七実。やっと謝罪する事が出来ました。
七実の文章は評判を呼び、大バズリ。投稿サイト『ALL WRITE』の代表・小野寺柊司(林遣都さん)の目にも止まり、作家の道を勧められます。七実は会社を辞めることに。作家「先生」と冷やかされた七実は、まだ誰もしたことがない仕事=「家族を自慢する仕事」と照れながら答えるのでした。
今週も最高。
仕事はバリバリやるが、 家事は一切しない38歳独身女性の西園寺一妃(松本若菜さん)が、年下の訳ありシングルファーザー・楠見俊直(松村北斗さん)と「偽家族」として暮らすことになるハートフルラブコメディ『西園寺さんは家事をしない』の第8話。
エリサ(太田莉菜さん)が、世界進出の秘密兵器としてレスQにやってきたおかげで、仕事も新たなステージに入り、横井(津田健次郎さん)との関係も順調な西園寺さんは公私共に大充実!一方楠見は、西園寺さんへの新たな感情を自覚してしまったことで、どこか様子がおかしい。
どこかで何かのシーンを見逃していたのか、あるいは脚本・演出・演技のどこかに問題があったのか。西園寺が横井を「仮彼氏」から「本彼氏」に昇格させたことが、腑に落ちない今回。松本・松村・津田の三角関係はやはり無理があるなあ。
前回、西園寺から「少し好きだったよ」と言われ、自らの恋心に気が付いてしまった楠見。一方、旧知の楠見やその娘・ルカ(倉田瑛茉さん)と親しく、楠見を米国大企業へヘッドハンティング、かつ恋愛面でも狙っているように見えるエリサに、西園寺もモヤモヤ。
しかし、エリサの本当の目的は、楠見の亡妻・瑠衣(松井愛莉さん)から依頼された数式問題を手渡すこと。その回答は、楠見と瑠衣が共有していた「通過点」と「その先に進む」というものであり、自分が死んだ後の楠見を後押しするメッセージ。
瑠衣の想いを知り、まさに今、西園寺という「その先」を自覚している自分に、亡妻への想いや後ろめたさなど、様々な感情が交錯する中で帰宅した楠見。整理し切れない想いを吐露しながら号泣する楠見を、抱きしめる西園寺。この二人、ようやく恋愛決着になりそうですね。
余談:今朝は少し早めの4時台に目が覚めたので、横になったまま体をほぐし、NHK『ラジオ深夜便』を聴きました。歌人・穂村弘さんの「ほむほむのふむふむ」のコーナーをやっていて、ゲストは歌人・石川美南さん。
久しぶりに現代短歌とその解説を聴いていたら引き込まれ、楽しい時間でした。岡本真帆さんの有名な作品も紹介されていて、なんだか歌集も読みたくなりました、ビール片手に。
「平日の 明るいうちから ビール飲む ごらんよビール これが夏だよ」
ずぼら女子には岡本さんからもう一句。
「ほんとうに あたしでいいの? ずぼらだし、 傘もこんなに たくさんあるし」
NHKネットラジオ「らじるらじる」を使えば、登録なしで無料で聴けます。