ドラマ日記『監察医 朝顔2025新春スペシャル』
2019年、フジテレビの月9枠でスタートした『監察医 朝顔』シリーズ。2020年には第2シリーズが『相棒』と同じく2クールにわたって放送。2022年にスペシャル版が放送され、今回は2年ぶりの新作となりました。
法医学を題材としたドラマ作品は、『きらきらひかる』や『アンナチュラル』などこれまでも色々ありましたし、主人公のプライベートな部分も描かれるのですが、本作は主人公である朝顔(上野樹里さん)の万木家が濃密に描かれていることが特徴の一つ。
当初は母・里子(石田ひかりさん)を東日本大震災で亡くし、父・平(時任三郎さん)との二人暮らし。その後、父の後輩で刑事の桑原真也(風間俊介さん)と結婚し、つぐみ(永瀬ゆずなさん 旧名:加藤柚凪)と里美(中村千歳さん)が生まれ、平は認知症が進み施設へ、と家族の変化も丁寧に描かれてきました。
むろん、法医学ドラマですから、今回も事件部分は手を抜かず。自殺と思われた二つの遺体から浮かび上がった連続殺人。平の事件ノートが機能。背景には誘拐された娘を探し続ける父(酒向芳さん)の想いがあり。『海に眠るダイヤモンド』の記憶も新しい酒向さんの好演が光りました。
刑事第一課長に昇進していた桑原には、朝顔に隠していたことがあり。出世した男にありがちな浮気かと思わせて実は…桑原君がそんなことするわけもなく。里子の元に逝ったと思われる平。今回も折坂悠太さんの主題歌「朝顔」が沁みました。
なお、レギュラーシーズンの脚本は、朝ドラ『おむすび』の根本ノンジさんでしたが、2022年のスペシャル版から交代しているようです。今回も斎藤綾香さんという方が務めているようです。
余談ながら、志田未来さんが朝顔の後輩法医学者を演じていて、志田さんも子役時代から芸歴が長いだけに、上野さんと年齢差があまりない気がしたのですが、上野さんが38歳で志田さんが31歳。志田さん若っ!