ドラマ日記『不適切にもほどがある!』(第8話)
中学の体育教師で、野球部顧問の小川市郎(阿部サダヲさん)が、1986年から2024年の現代へタイムスリップ。昭和のダメおやじの「不適切」発言が、令和の停滞した空気をかき回す意識低い系タイムスリップコメディ『不適切にもほどがある!(#ふてほど)』の第8話。
令和へタイムスリップしたムッチ先輩(磯村勇斗さん)は、息子である秋津(磯村さん)と対面していた。そこで、純子(河合優実さん)が入れ違いで昭和に帰ったことを知ったムッチ先輩は、井上(三宅弘城さん)から“ある話”を聞くと突然パニックに…!?
「浮気は男の甲斐性」という昭和世代の「死語」がありますが、男に過分なお金を持たせる(稼ぎ出す)と浮気しがちというのは、令和の今も変わらないかも知れませんね。そんな昭和のヒット曲「3年目の浮気」が、ミュージカルシーンでパロディーとして使われていた今回。
不倫スキャンダルで干されていたアナウンサーの倉持(小関裕太さん)の復帰に市郎が奮闘する話がメインとなり、ネットにおける炎上の仕組みが、コタツ記事の存在と共に、分かりやすく、皮肉たっぷりに描かれました。
さらに、倉持の復帰に待ったをかけるリスクマネジメント部長の栗田(山本耕史さん)自身も、過去に不倫したことで、妻の友人らから吊し上げにされる、地獄のパーティを毎年やらされていることが判明。関係ない人間がバッシングし続けるSNSと同じことが行われていました。
本人役が度々登場する本作。今回は『マンハッタンラブストーリー』、『うぬぼれ刑事』、朝ドラ『あまちゃん』、『監獄のお姫さま』、大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』など、宮藤官九郎さんの作品に数多く出演してきた小泉今日子さんがサプライズ出演。
ムッチ先輩がキョンキョンを発見し、市郎に「見て見て。あのおばさん、キョンキョンなのにキョンキョンじゃない」と叫び、市郎も「落ち着け、ムッチ。今、キョンキョン58。こんな感じ」って、クドカンとキョンキョンの関係性の中でしか書けないセリフだなと。
令和の世で1億円ホストを目指し、面接も受けていたムッチ先輩でしたが、秋津らによって昭和へ強制送還。その場にいた謎の男性は、秋津の父、つまりは令和のムッチ(彦摩呂さん)だったというオチ。
いよいよ残り2話。物語の着地点はいまだ見えませんが、『あまちゃん』でキョンキョンと夫婦役だった、クドカン作品常連の尾美としのりさんのサプライズ登場を待ちたいと思います。
余談:20日放送の『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』内コーナー「ハシゴの旅」のゲストは、今期ドラマ『ハコビヤ』と『春になったら』に出演中の、日向坂46元メンバー影山優佳さん。酒豪な上に、頭もよく、コミュ力も高いということで、かなり盛り上がった回でした。TVerで配信中です。
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