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ラジオ日記『おしゃべりな古典教室』

学校教育において、国語が好きだったという人は結構いますが、でも古典(古文・漢文)は苦手という人は案外少なくなく。理由は恐らく、英語教育と同じく「文法偏重」主義にあるのでしょう。

現在は「文法偏重」から「興味・関心を高める」古典教育にシフトしつつあるとは思いますが、そうした潮流に呼応するように、今年4月からNHKラジオ第2で放送されているのが『おしゃべりな古典教室』。

歌舞伎演目の現代化を試みる劇団「木ノ下歌舞伎」の木ノ下裕一さんが進行役となり、今、注目の女優、小芝風花さんと楽しいトークで展開する「古典入門編」の15分間。

題材は歌舞伎、人形浄瑠璃、能の演劇。雅楽、邦楽の音曲。講談、落語の話芸。万葉集や古事記、和歌、俳句の文学など様々ですが、とにかく木ノ下さんの語り口がわかりやすく、実に楽しい。

特に古典に詳しくはなさそうな小芝さんの素直な反応が、番組を活性化させ、いわゆる“教養番組・教材番組”的な退屈さを感じさず、タイトル通り“おしゃべり”な古典教室となっています。

10日、11日放送分では、平安時代の歌人「和泉式部」を特集。文学史で名前を知ってるぐらい、という人も多いでしょうが、彼女の非凡さと魅力に開眼するはずです。

恐らくほとんどの人はリアルタイムで聴くのは難しいでしょうから、NHKの無料ネットサービス「らじるらじる」の聞き逃し配信を活用しましょう。

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