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ドラマ日記

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日々、視聴している連続ドラマの感想を集めています。
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#ドラマ

ドラマに登場する国語教師たち

今期、ついにドラマ満足度ランキング単独1位に躍り出た『ブラッシュアップライフ』。主人公の中学時代の社会科教師・ミタコング(鈴木浩介さん)が、何度も登場するわけですが、たしかに社会科教師ってこんな風だったなあ、と感じさせるものがあり。 教科毎の教師のイメージというものが何となくあって。英語教師はツヤつけとう(=カッコつけている)、体育教師は体制派(偏見)、みたいな。それは恐らく、自分が実際に教わってきた中の、特に個性的な先生の記憶だったり、ドラマに登場する教師像の影響もあるの

ドラマ日記『ファイトソング』&『ムチャブリ!』(第2話)

夢破れたスポ根ヒロイン・花枝(清原果耶さん)と、一発屋のミュージシャン・春樹(間宮祥太朗さん)、一途な幼馴染・慎吾(菊池風磨さん)という、不器用な3人のじれったくも切ない恋と成長の物語『ファイトソング』の第2話。期間限定の恋がスタート。 「俺と付き合ってくれない?」ずっと聴いていた“勝負曲”の作者・春樹と、運命的な出会いをした花枝。感動も束の間、花枝はあまりに突然の申し出に大混乱!しかしどこか嬉しそうな花枝を見て、慎吾はモヤモヤするばかり。 一旦は春樹の申し出を断った花枝

ドラマ端境期には「TVer」が充実するね、という話

2021年夏ドラマも終盤、次々と最終回を迎える中、 民放公式無料テレビポータル「TVer」では、次のクールまでの端境期、過去の名作ドラマが充実するのが常。現在配信中の15作品を列挙したいと思います(年代順)。 ◆『女王の教室』(2005年) ◆『学校じゃ教えられない!』(2008年) ◆『サムライ・ハイスクール』(2009年) ◆『Q10』(2010年) ◆『35歳の高校生』(2013年) ◆『ST 赤と白の捜査ファイル』(2014年) ◆『学校のカイダン』(2

新垣結衣も!?『鎌倉殿の13人』など新ドラマ「情報解禁」あれこれ

ネットニュースなどで日々報じられる新ドラマ情報。情報解禁のタイミングで一番多いのは、平日の早朝。民放の午前中の情報番組の放送に合わせているのでしょう。一番多いのが5時、次が6時。稀に4時、8時、0時なども。土日は少な目。 NHKの場合、新ドラマ情報を解禁の段階で『あさイチ』で取り上げることはこれまでなく。先日の朝ドラ『ちむどんどん』が初めてだったぐらい。夕方の『シブ5時』に間に合う、午後3時以降の情報解禁が多い気がします。 朝ドラや大河ドラマですと、一般紙も報じたりします

「サブタイトル」で楽しむ名作ドラマ

英語のsubtitleは本来は「字幕」のことですが、日本では「副題」の意味で使われることが多く、例えば、ドラマであれば、メインタイトル+各話サブタイトルという場合が多いようです。 2時間サスペンスドラマなどは、新聞のラテ欄を十二分に活用するため、長尺の説明口調&面白サブタイトルが主流であり、例えば『検事・朝日奈耀子』シリーズでは、「真夏の冷凍死体!?温度差80℃の殺人トリックと鍋焼きうどんの謎」(2017年)なんてものもありました。 17日からスタートするドラマ『天国と地

心揺さぶる傑作『問題のあるレストラン』

連ドラ各クールの端境期、民放系無料配信サービス「TVer」では、過去の名作ドラマが大量投入され、ドラマ好きは嬉しい悲鳴と寝不足に悩まされます。 現在配信されているものを抜粋すると、『JIN-仁-』『のだめカンタービレ』『最高の離婚』『わたしたちの教科書』『素直になれなくて』『逃げ恥』などがあり、中でも必見なのが『問題のあるレストラン』(2015年)。 飲食サービス会社に勤めていたたま子は、ある理不尽な出来事をきっかけにセクハラ・パワハラまみれの会社を辞め、問題を抱えた仲間

ドラマの中の「福岡出身者」

連続ドラマの舞台は東京がほとんどですが、東京における地方出身者の割合は45%(大学生に限れば30%)程度と言われていますから、設定上、地方出身者のキャラクターも登場します。 福岡出身者の例を見てみましょう。まずは最近の作品『MIU404』(2020年)。岡田健史さん演じる九重は福岡出身の設定。分駐所で「ごぼ天うどん」を作った九重に対し、「福岡うどんにはコシがない」と発言した陣馬(橋本じゅんさん)には反論していました。 次は、福岡県大川市出身と具体的な設定の野田恵(上野樹里

ドラマ日記『お茶にごす。』(第0話)

日本の伝統文化を象徴する茶道は、マンガの題材としてもたびたび描かれてきました。一番有名なのは、茶人としても知られる戦国武将・古田織部を主人公として描いた『へうげもの』。コミカルな描写をまぶしつつも、茶道の本質を描いた傑作。 他にも、留学生が絡んでくる『ケッコーなお手前です。』『茶の湯のじかん』、ファンタジー要素のある『私は利休』、ラブコメ『けっこうなお点前で』など、さまざまなタイプがあります。 そんな茶道マンガの一つ『お茶にごす。』の連ドラ化が決定。原作は 『今日から俺は

ドラマ日記『35歳の少女』(第8話)

25年後に目を覚ました10歳の少女の物語『35歳の少女』第8話。ここまで徐々に精神年齢が上がってきた望美(柴咲コウさん)でしたが、前回の絶望を経て、キャラ変したかのように大人に。 連絡がつかなくなっていた望美が、動画サイトを使って、“時間”の売買を斡旋していると知った愛美(橋本愛さん)や結人(坂口健太郎さん)は、次々と望美の元を訪れるのですが…というストーリー。 TwitterのTLでも話題になった望美のキャラ変。これまで回を重ねるごとに、微妙に精神年齢を上げてきただけに

逃がした魚は大きい!?「フジテレビヤングシナリオ大賞」の受賞者たち

小説や漫画と同じように、ドラマの世界にもコンクールがあります。「創作テレビドラマ大賞」「TBS連ドラ・シナリオ大賞」「WOWOW新人シナリオ大賞」など、色々ありますが、最も有名なのが「フジテレビヤングシナリオ大賞」。 1987年に創設された同賞は、テレビドラマで活躍する若手脚本家を募集・育成するための公募賞。大賞受賞作品はフジテレビでドラマ化、放送。受賞後、即戦力となる脚本家は、連ドラの脚本を任されるケースもあります。 第一回受賞者は坂元裕二さんで、若干19歳でした。『同

歴代「篤姫」に上白石萌音さんが加わる件

大河ドラマなどの時代劇では、歴史上の有名人物がたびたび描かれ、作品ごとに別の俳優・女優さんが演じることがほとんど(大河ドラマで2度豊臣秀吉を演じた竹中直人さんはレアケース)。 それだけに、大河ファンの中では、歴代の演者の誰が一番よかったか、などという議論がよく起こりますし、新しい演者と過去の演者を比較して楽しんだりします。 例えば、織田信長。戦国ものでは一番の有名人ですから、演じた俳優さんも多数。世代によっても意見が違いますが、『秀吉』(1996年)の渡哲也さん、『利家と

ドラマ日記『ルパンの娘』(第7話)

泥棒一家“Lの一族”の娘・三雲華(深田恭子さん)と、警察一家の息子・桜庭和馬(瀬戸康史さん)の恋を描いたラブコメディ『ルパンの娘』続編第7話。“Lの一族”を騙る、新たな敵が現れました。 前回、華の忘却スプレーが体内に入ることを防いだ美雲(橋本環奈さん)は、引き続き“Lの一族”を追い詰めようとしていた。そんな時、“Lの一族”のカードが残された強盗殺人事件が発生し…というストーリー。 お約束の円城寺(大貫勇輔さん)パートは、和馬を追跡する美雲を妨害するシーン。橋本さんが初参加

ドラマ日記『七人の秘書』(第6話)

要人に仕える名もなき「秘書」たちとその元締め「影の男」が、理不尽な日本社会を変えていく痛快ドラマ『七人の秘書』第6話。サラン(シム・ウンギョンさん)が父・白鳥(リリー・フランキー)と再会する感動回に。 第6話視聴率も14.6%と、今期民放ドラマのトップを走る本作。テレ朝木9枠の強さ、『ドクターX』のスタッフ陣、豪華キャストなど理由は色々考えられますが、ターゲット層の好みに合っているというのが正解な気はします。 今回は、心筋梗塞で倒れた南都知事(萬田久子さん)のために、財務

ドラマ日記『無痛〜診える眼〜』(初回)

オリコンによる2020年の「定額制動画配信」満足度調査によれば、Netflixが調査開始以来、4年連続総合1位。続いてAmazonプライムビデオ、Huluと続きます。 すっかり日本に定着したNetflixですが、日本に進出したのは2015年9月。この年、「動画配信」についてはもう一つ大きな出来事がありました。2015年10月、在京民放5社主導による見逃し番組サービス『TVer』が始まったのです。 現在ではMAU(マンスリーアクティブユーザー)が1000万人を越え、累計ダウ