生きづらい私なりの心と体の整え方
久々に、一日中寝ていた。
午前いっぱい寝て、昼食を食べ、14時から17時まで。15時間くらい寝ていたことになる。
「今日は寝まくるぞ!」と意気込んで布団に入ったので、目標達成。寝まくったおかげで、疲労感と体の痛みはだいぶ軽くなった。疲労回復には睡眠がもっとも効くと聞いたことがあるが、効果テキメン。
そう、私は疲れている。
なぜなら、この1週間、1歳半男児(甥っ子)という天使かつ怪獣と過ごしていたからだ。👶🏻🦖ガオー
恐るべし、1歳半男児。体力が凄まじい。ずーーっと動き回っている。
30歳の私、疲労困憊、完敗。子供のエネルギーってすごい。
背中やら腰やら、ありとあらゆるところが痛い。文字通りぐったり。育児って本当に大変だよなぁ、と甥っ子と過ごすたびに痛感する。
甥っ子が生まれたことで、明らかに笑う回数が増えたし幸せで愉快な時間が増えた。だが、楽しいことばかりではないのが育児。体力気力ともにガンガンに削られる。本当に、世の中のお母さんたちには頭が下がる。
元々、体力に自信がある方ではないので、1週間という短い期間でもエネルギーがカツカツになる。そして完全回復までに1週間はかかる。疲れやすく、刺激過多になると引きこもりたくなる体質なのだ。
疲れやすく、引きこもりたくなる体質を変えようと何度も試みてきたが、今ではもう諦めている。変えようとすればするほど、しんどくなるからだ。
変えるのではなく、受け入れる。自分の体質を受け入れ、うまく付き合うことにしたのだ。
今回は、「育児」という非常にエネルギッシュな活動を通してたどり着いた、私なりの心と体の整え方を記録していこうと思う。
姉と甥っ子の滞在=楽しく癒されるが、体力気力は限界に。
姉と甥っ子は、だいたい月に一度の頻度で実家に数日間滞在する。
現在無職である私は実家住まいなので、自ずと姉と甥っ子との期間限定ハッピーライフを過ごすこととなる(母は仕事で不在であることが多い)。
甥っ子のことは、姉のお腹にいる頃から見守ってきた。こんなに愛おしい存在がこの世にいるのかというほど可愛い。髪を引っ張られようが、顔を蹴られようが、たまらなく可愛い(甥っ子に悪気は全くない)。
元々、写真や動画を撮るのが好きでデータが溜まりがちだったが、甥っ子が生まれてからは拍車がかかった。
スマホのフォルダは甥っ子の動画と画像で埋め尽くされ、「容量が足りません」という警告が頻繁に出るように。警告が出るたびにパソコンへデータを移しているので、パソコンの容量もかなり圧迫している。なんとかしなければ。
なんとかしなければいけないのに、今回の1週間でデータはさらに200枚以上増えた。「みてね」という子供の写真・動画共有アプリで家族とデータを共有するのだが、私のアップロードする枚数の多さに家族はいつも若干引いている。自分でも引いている。
ついに、動画編集にも手を出した。
スマホの無料アプリでできる簡易的な編集ではあるが、2分の動画を作るために1時間半を費やした。めちゃくちゃ楽しかった。もちろん、「みてね」にアップロードした。オババカっぷりに自分でも引いている。
暇人なのだろうか?そう、暇人である。
そんな愛おしくてたまらない甥っ子。だが、実際はめちゃくちゃ大変である。毎日が戦いなのだ。
まず、目に映るもの全てに興味を持ち、あっちへこっちへ走り回る。危険を顧みず、好奇心の赴くままに動くから、1秒たりとも目を離せない。天使かつ怪獣を危険から守るためには、常に意識を向けている必要がある。
ご飯をゆっくり食べるなんておろか、見たいテレビ番組や映画、ドラマをゆっくり見るなんて不可能に近い。
さらに、1歳半ともなると意思表示が明確で、オムツ替えや着替えは全力で嫌がる。そう、自我の目覚めである。
「しにゃい(しない)」「にゃいにゃい(いらない)」という覚えたてのワードで断られ、「いぎゃああ😫」と全身全霊で断固拒否される。心が折れかける。
こちらも負けじと、お気に入りのオランウータンのぬいぐるみ(結構リアル)やトーマスのおもちゃで気を逸らせながら決行。こちらの思い通りになんて全くいかないので、あれやこれや工夫してどうにか達成。もはや頭脳戦である。
さらにさらに、男児というのは体力が有り余っていて、日中に遊び足りないと夜はなかなか眠らない。
なので、午前中に一回、日中にも一回外へ出て遊ぶ。一緒にボール遊びをしたり、公園の遊具で遊んだり、甥っ子の大好きな電車が見えるところまで連れて行ったり。一度外へ出たら、数時間は外に出る。これでやっと、夜に寝てくれるのである。
外へ行くとしたら散歩をする程度の私が、甥っ子と一緒に全身を動かすので気付けばあちこち痛くなっている。
くわえて、私は完全に甥っ子の乗り物と化している。
こちらに向かって両手を伸ばし、「抱っこして」のポーズをしてくるのがたまらなく可愛いのだが、甘えているのではない。
手に届かない高いところにある物を取れだの、ママのところへ運べだの、まるで王様のごとく小さい小さい手で指差しして命令してくるのである。
そして私はまんまと指示通りに動く、乗り物兼家来となるのである。嬉しそうにきゃっきゃと無邪気に笑う姿を見ると、なんでもしてあげたくなる。完全に掌握されている。
だが、この小さな王様は11kgある。日頃そんなに重い物を持ち上げ続ける機会なんてない。正直、ものすご〜く体にくる。「絶対に落としてはいけない」という緊張感もあいまって、無意識に体に力を入れているらしい。背中も首も腰もバッキバキになるのだ。
頭脳戦であり、体力勝負でもある育児により、体力気力ともに限界値に達した私。
なるべく早めに回復するべく、いろいろな対処法で自分を癒しているところである。
自分に合った対処法をいくつも知っておく
心と体のバランスを整えて、健やかに過ごすためには自分の体質や性質をよく知っておくことが大切だと感じる。
私の場合は「育児」という出来事ではあるが、自分にとって負荷の高い出来事に直面したときにも、使える方法だと思う。ぜひ参考にしてみてほしい。
①自分と他人との境界線を意識し、「自分の領域」を守る
自分の心身の健康を保つ上で、もっとも大事なことだと考えている。これを意識するのとしないのとでは、生きやすさが全然違う。
私自身がそうなのだが、おそらく、生きづらさや疲れやすさを感じている多くの人たちは、他人との境界線を意識して「自分の領域を守る」ことが苦手なのだと思う。
気づきを与えてくれたのは、一冊の本がきっかけだった。
タイトルは、『我慢して生きるほど、人生は長くない』(著・鈴木裕介)。書店で見かけた時、このタイトルと帯に書かれた「自分を後回しにしてまで周りの期待に応えなくていい」というフレーズに、つい手を伸ばしている自分がいた。思い当たる節が多々あったのだ。
この一節は、すとん、と腑に落ちた部分である。
私は断るのが苦手だ。特に、姉など身近で親しい相手だとなおさら。
本当は一人で静かに家で過ごしたくても、「姉の方が育児で大変だし…」という思いでついつい我慢をしてしまったり、甥っ子最優先でスケジュールを組んだりしがちだった。
姉の産後は、特に。姉が難産で帝王切開だったということもあり、「楽にさせてあげたい!」「手伝わなきゃ!」と思っていたし、姉のマッサージをしたり、姉と甥っ子の滞在のたびに全力で育児参加していた。自分も仕事で忙しいというのに、睡眠時間を削って手伝うこともあった。
結果どうなったか。
ストレス過多になり、ある日突然爆発して姉と大喧嘩になった。そこで初めて、自分が疲れていることを知った。
「自分の領域を守る」ことを意識するようにしてからは、無理をしなくなった。断ることもできるようになってきたし、精神的な疲労は随分となくなった(肉体的な疲労は相変わらずだけれど笑)。
姉と衝突することもなくなり、互いに無理せず、穏やかな時間を過ごせるようになったので良かったなと思う。
相手を思いやって行動すること。
悪いことではないが、行き過ぎると自分のことを後回しにしがちになり、結果、気づかないうちにストレスを溜めてしまう。つまり、自分と他人の境界線があいまいになって、自分の領域を守れていないということになる。
自分を犠牲にして不調になったところで、相手が責任を取ってくれるわけではないし、回復するには自力でなんとかするしかないのだ。
だからこそ、自分のことは自分で把握して、相手とは適度な距離を保つことが大切。
どんなに親しい相手だろうが、血が繋がっていようが、他人は他人。そういうちょっとドライなくらいの割り切りがちょうどいい気がする。
何より大切なのは、自身の健康。
自分が健やかな状態になってはじめて、他人とも良好な関係が築けると思うのだ。
相手に寄り添いすぎず、自分のペースを大切に。嫌なことは嫌と伝える。
書籍『我慢して生きるほど人生は長くない』は、生きづらさを感じている人にとっては多くのヒントが詰まっている一冊なので、書店で見かけたらぜひ手に取ってみてほしい。
②一人の時間をつくる
私の性質として、「新しいことや刺激的なことは好きだけれど、一人の時間がないと死ぬ」というものがある(最近でいうと、HSS型HSP寄りなのかも)。
どんなに楽しい時間だろうと、相手のことが好きだろうと、関係ない。誰かと過ごしたら、一人になって、自分とじっくりと向き合い充電する時間が必要なのだ。
昔から、新しいことや刺激を求めて出回ってはすぐに疲れてしまう性質がコンプレックスだった。人と一緒にいるのは好きだし、楽しいし、フットワークは軽い方だがめっちゃ疲れるのだ。めっちゃ疲れてしまうので、年々フットワークは重くなってきている。
この性質は家族に話して知ってもらい、「ちょっと一人になるわ〜」と言って部屋にこもるようにしている。
今回の姉と甥っ子の滞在でも、意識的に一人の時間をとるようにしていた。部屋でゴロゴロしたり、ゲームしたり、日記を書いたりヨガをしたり。そういった「リラックス時間」をもうけることで、心身ともにゆとりを取り戻すことができる。
これも、「自分の領域を守る」方法の一つである。
③ヨガで体の痛みや違和感とじっくり向き合う
体に痛みや不快な部分があると、メンタル面にも影響してくる。体のどこかがこわばっていると、不思議と考え方も凝り固まってくるのだ。呼吸が浅くなって、イライラしたり。心と体は互いに影響している。
いろいろな方法を試してきたが、私の場合はヨガが合っている。ヨガでじっくりと体をほぐし、リラックスした状態になることで快適に過ごせるようになるのだ。
特に、今回のように心身に負荷がかかる場合は、ちょっと長めにヨガをして、体の疲労回復に努める。
今回は、首、背中、腰に痛みがあったので、下半身を重点的にほぐすヨガや、肩甲骨をほぐすヨガを取り入れた。ヨガをするとびっくりするくらい体がほぐれるし、呼吸が深まってゆったりとした気分になる。
朝にヨガをすれば1日を快適に過ごせるし、夜寝る前に行うと眠りの質が格段に上がる。
人によって合う合わないはあるだろうが、体の痛みや違和感に向き合ってあげることが、健やかに過ごす一歩になることは間違いない。
ちなみに、私はいつも「B-life」というヨガチャンネルにお世話になっている。もちろん、大好きなYouTubeだ。自宅でいつでも好きな時にヨガができるので、気に入っている。最近では、庭で日光を浴びながらヨガをするのにハマっている。これが最高に気分が良いのだ。
「B-life」には、たくさんのヨガメニューがあって、自分の体の痛みや状態に合わせていろいろと選べるのが良い。時間も5分〜60分と幅広い。
かれこれ2年ほどヨガを続けている。飽きっぽい私でも続けられているのは、気分や状態に合わせて自分で好きなものを選べるところが大きい。
④とにかく寝る
冒頭でも話したが、「寝る」は最強である。体が欲するままに、とにかく寝る。寝まくるのだ。
寝る時間が長ければ長いほど良い、というわけではないかもしれないが、私の場合は寝れば寝るほど回復が早い。普段は7-8時間程度だが、疲れているときは12-14時間の睡眠が必要だ。
疲労回復を目的とするならば、夜は0時までに寝た方が疲れが取れやすいような気がする。同じ睡眠時間でも、夜中まで起きているとやっぱり翌日にだるさが残る(これは、20代と30代との違いなのだろうか…)。
不眠症を抱える身としては、0時までに寝るのはなかなか至難の業だが、とにかく寝ることに重点を置いて過ごすことにしている。
そのときどきで、自分に合った方法というのは変わってゆくもの。
これからも自分にとって心地よい対処法を見つけて、生きづらいこの世の中を軽やかに息がしやすいように生きていきたい。