20時間以上パートの社会保険加入を現場で見て思うコト。
こんばんは。今日もお疲れ様です。
さて、10月1日から社保加入者50名以上の会社で働くパートさんが社会保険に強制加入になりました。
そのお手伝いをさせていただいて、実際どういう感じなのか?現場の反応をお伝えしたいと思います。
私のクライアントさんのなかで、今回社保加入の対象になる人は約20人。
実際、蓋を開けてみると半数の方たちは、労働契約を20時間未満に変更していました。
つまり、多く働くことよりも、働き方をセーブして社会保険に加入しないという選択をしました。
10月1日から最低賃金が平均で50円上がってるので、もしかしたら時間を短くしても賃金がアップする人はいるかもしれません。
また、社会保険に加入した20時間以上30時間未満のパートの方の場合は、おそらく次の給与から手取りが減ることになってしまうと思います。
つまり可処分所得レベルでは、時間を抑えて勤務した人の方が、もしかしたら高いということが起きているかもしれません。
そして、この先年金の支給開始年齢が65歳よりも後ろにずれていくとか少子高齢化のことを考えると、短時間勤務の社保加入は、負担が大きいだけで、豊かさを感じることはなかなか難しいのかな?と思ってしまいます。
というのも、年金は日本円で支払われるわけですが、お金は刷ればするほど市場に出回るので、円の価値はどんどん下がっていってしまうわけです。
つまり、実際年金をもらう何年かあとには、名目上は100円は100円ですけど、実質の価値は100円ではなく、70円などと下がってしまってるわけですね。
元が取れる取れないといった話もよくありますが、名目上は元が取れるかもしれないけど、実質的には難しいと思います。
それなら新NISAで運用したほうがよっぽどインフレなんかには対応できるのではないかと思ってしまいます。
今日、母とこんな話をしました。
約50年前、所得倍増計画があった時代、初任給に17,000円位で1万円札を滅多に目にしなかった。その数年後には35,000円になって10,000円札を見たとき、すごく嬉しかったと…
50年前のお給料はいまの10分の1以下だったのに、それで暮らしていけたんですね。
でも、もしいま当時の10,000円を持ち続けていたら、何ができるんでしょうか?
多分スーパーで何回かお買い物したらなくなりますよね…
つまり、こういうことが年金で起こるだろうな…って思ってしまうんです。
そもそも世代間扶養の仕組みががあるから現在の年金受給者の財源となります。つまり、年金保険料は本人のための積み立てではありません。
それを考慮すると、もともと元が取る?とかを考えてはいけないものなんですよね…
となると、年金を頼りにして生きるのはかなり難しいと思います。実際今回20時間以上30時間未満で加入した方たちも、それがご自分の年金にどれほど反映されるのか?ほんとにに微々たるものではないかと思います。
とにかく、なるべく早いうちに新NISAやiDeCoを使って老後に備えることが絶対に必要だと思っています。それが日本国民が少し豊かになれる唯一の方法だと思います。