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<書評>リスボンのブック・スパイ(アラン・フラド著、髙山祥子訳 東京創元社)

「図書新聞」No.3670・ 2025年1月11日(土)に、『リスボンのブック・スパイ』(髙山祥子訳、東京創元社)の書評が掲載されました。
図書新聞の許可を得て投稿いたします。

https://toshoshimbun.com/

ここ数年 Book(shop/store) とか Library といった本に関する単語が入ったタイトルが間違いなく流行っていて(本好きは「本屋」とか「図書館」という言葉に弱い)、さらに二つの世界大戦を舞台にした小説も一大ジャンルと言っていいぐらい人気があります。『リスボンのブック・スパイ』はどちらの要素も兼ね備えた小説で、本好きであれば、「ジャケ買い」ではなく「タイトル買い」してしまいそうな本です。主人公マリアはNYの図書館の司書だったのですが、ヨーロッパの中立国に赴き、枢軸国の書物を集める任務に就きます。スパイになることは想定されていなかったはずなのに、気がつけばしっかりスパイになっていて、ナチスドイツの中枢にどんどん近づいていきます。「もしかして歴史が変わってしまうのでは!」というすごいハプニングがあったりして、マリアの大胆な行動力に驚かされます。ケイト・クインが好きな人におすすめの一冊です。
金子先生、今回もお忙しいところを丁寧に見ていただき、ありがとうございました。

書評は下記リンクからお読みいただけます。


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