ノウゼンカツラ
ホロスコープ絵2クール目の第三弾が完成した。
おとやさんのホロスコープ絵だ。
つらいです
この5文字を言えない人、結構いる。
おとやさんもそんな人達の一人だった。
今回、勇気を出して企画に応募してくれたそうだ。
「変わりたい」
「ぶつかっても良いのですか」
って。
「覚醒曲だけみればデュアリパちゃん」
「ホロ全体だとA Thousand Milesのカバー版みたい」
そんな話はしたが、彼女が目指すものではなくて。
彼女の場合、太陽を輝かす云々の話ではなくて。
キロンの傷をどうにかするのが先だったように思う。
「ノウゼンカツラみたいです」
おとやさんは自身のキロンイメージを安藤裕子さんの曲で伝えてくれた。
のうぜんかつらとは…なんぞや?
言葉の意味がわからなかった。
きけば、花の名前だという。
とても感傷的でゆっくりな曲。
ワタシの心は水色に染まった。
心を鬼にして
「今回、3人がど新規さん」
「でも、みんな、自分で調べたい!って言ってる」
「おとやさんもがんばろ」
「星を全部リストアップだ」
と彼女を忙しくさせた。
おとやさんには
「好きな天体やイマイチな天体の理由も教えてほしいな」
などの質問もふった。
正解を出すわけじゃない。
たんに好き嫌いを言うだけだ。
なのに、彼女はそんなことさえ上手に言えなくなっていた。
言葉につまる彼女に悪いと思いつつ、心のなかでずっと「がんばれ」と言っていた。今回初告白。
ゲロゲロしないと傷はいえない。
彼女は繊細な心を持ってはいるが、蠍や山羊が強い女性なんだ。
大丈夫、浮上する。
おとやさんのホロ絵はほかの依頼者さんとは違うものになった。
今回、ホロの解析には力をいれていない。ピンポイントに表現したいもの(1室にあるキロン)だけを二人で掘っていったカンジだ。
おとやさん的にこの作業はあまり苦痛でなかったように思える。
「キロンのアスペクトや意味、調べてみたらしっくりきた」
「キロンの痛みは独特なんですね」
「キリストの磔刑図にも通じる」
「痛みを他者に還元できる星並び…なのですか?」
「トータルで考えるとワタシの星は幸せっていうこと?」
途中、そんな言葉が彼女のクチから出てきた。
おとやさんは一室にキロンがあるからどこへいくにもこの子の影響が出てくるし、痛みがあるのが彼女の根底だ。ただ、神様とは面白いもので、山羊座に金星をつけてくれた。経験を活かし、上品に作品を仕上げる力を授けてくれたんだ。
それが彼女の発信するインク画に通じている。
他者をみつめ、心の一瞬をつき、抽象的な雰囲気で作品化できる。
アーティストらしいお印はポツポツでていた。
「勘が鋭いのはこの数値だよ」
「なんとなくじゃない。出てる」
「痛みをアートで昇華することもできる」
「天才!ぐらい思ったっていい」
なども伝えた。
途中、おとやさんがぽつっと言い出した。
「わたし、自分のためにインク画を描いてみたい」
と。
彼女はアセンダントが牡牛なので一歩一歩の歩みがゆっくりだ。
自身が感じたものを核に進んでいく。
牛さんが動き出した印だったように思える。加えて山羊。山羊金星が降りてきた。
この1ヶ月、彼女は確実に進んでいったよ。
彼女の心を透視した絵ができた、のかな。
というと、若干きもちわるいが、ワタシなりの審美眼で彼女の心の中を観た。
絵の仕上げにかかるころ、おとやさんの心にも変化が訪れた。彼女、黄色に眼がいくようになったんだ。だから、色を差し替えた。
心が明るくなった証拠だね。
絵の中には彼女の作品がいくつか入っている。おとやファンならどこかわかるだろう。
彼女の印は独特なんだ。
「星よみが全然できてないや」
「akkiy☆さんのところに遊びにきてる人みたいに深掘りしてみたい」
彼女は最後そういった。
みんな、絵ができたあとに沼っている。大丈夫、きっとあなたも沼る( ̄ー ̄)ニヤリ。で、みんなでわいわいやろう。
なお、今回のお話でとんでもなく驚いたことがあったから記しておきたい。
ワタシとおとやさんの間でのうぜんかつらの話がでた翌日だった。
あるNOTERさんの記事がのうぜんかつらであった。
「のうぜんかつらってなに?」
がとんでもないところからふってきた。二人して驚いたのは印象深い思い出。
…わたしたち、冥王星と海王星のセクスタイルの数値がすごいんだ。二人のパワーがいっちゃったんだな、と笑った。