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yamamoto15
「あげたい」(詩)
わたしはあなたにふつうをあげたい
あたりまえではない ふんだんのふつうを
あったかいベッド
朝日が起こしにやってきても
「もう少し」って駄々をこねられること
あなたのあたまのずっと上を
たくさんの星座が語っていくよ
時々夢で耳を澄ませてごらんなさいな
そして眩しい朝に全て忘れてしまっていいってこと
わたしはあなたにふつうをあげたい
あたりさわりのないではなく特別のふつう
可愛い水玉模様のワンピース
赤くてもいい
灰色でのストライプでも
どんな色の服を着たって駆けて行ける野原
誰も手には風を掴んで
はやくはやく走ることができる
そうじゃなきゃ転がって
それも難しければただそこに居てくれますように
何も起こらない野原をあげたい
ずっと祈っている
無理でも無駄でも無理解を笑われても
あなたが ただ 生きる日を生きられますように